住宅地で異彩を放つ欲ばり食堂「お食事処 大宝」大阪市天王寺区寺田町

このたび2021年度より行動圏が変わりまして(変えたんだが)、仕事先のひとつがJR大阪環状線桃谷駅の最寄りとなりまして。
ほぼ未踏の地だった(過去に1度、洋食屋さんに行ったなぁ)桃谷駅近辺、これから定期的に行くんだとなれば、界隈に素敵な大衆酒場や大衆食堂など存在しているかなと下調べするよなぁ。
当然、調べた……が。
……。

さて、そんなわけで桃谷のひとつ隣の寺田町にやってまいりました。
目的地はGoogleMapsで見つけていた「お食事処 大宝」。
お食事処 大宝お食事処 大宝

周囲は住居ばかり、都市計画法の地域地区でいうところの住居地域ってことになるのかな、よくわかんないけど。
そんなエリアに、違和感を纏いつつも堂々と存在感を誇っているかのような、威風。
黄色い袖看板、赤いテントが、えげつない配色で素敵としか言いようがない。

お食事処 大宝お食事処 大宝

また、店先の情報量もえげつない。
品書きがベタベタベタベタと貼りまくられて、あぁ……こういうの好き。

お食事処 大宝お食事処 大宝

店内は思ったより広くて、ソーシャルなディスタンシングも保たれる快適空間。
お冷やはセルフ、にこやかにメニューを手渡されて注文をとってくれるといったことがなく、壁一面に貼ってある短冊をじっくり眺めて決まったら声かけるってシステムで、そういうサービス面での“放ったらかしてくれる感”も、快適。

お食事処 大宝お食事処 大宝

初めての利用時、割と安易に親子丼を注文した。
提供は早かったが、ちゃんと調理されてるなぁという見た目で、それでいてスプーンが突っ込んであって。
あー、ちゃっちゃとスプーンでかっこんで食えるようにってことかな、と感じた。
ツユだくだからスプーンかなと捉えるパターンもあったが、そうじゃなく早く食えるようにかな、と思ったのは“ランチはゆったりと時間をかけて安らいだ気持ちで楽しみたい”と考える種類の客層が来るような店ではなく“おぅ昼メシだ、さっさと食って午後の仕事だ”ってタイプの客が多いメシ屋だよねと感じていたからだ。
外観とかメニュー短冊ベタベタなところから。

お食事処 大宝お食事処 大宝

次の利用時にはカツカレーを注文した。
これも、前回の親子丼も、490円。
だいたいこのぐらいの、500円に届きそうだったりちょっと超えるってラインの価格設定だね、他のメニューも。
麺類はもっと安いけどね。

お食事処 大宝お食事処 大宝

別の日に、今度は麺類も注文してみた。
かけ180円に始まり、きざみ、肉、月見etc…うどん/そば300円、ラーメン450円って布陣。
ラーメン定食というのがあるな、と気になったので注文。
ごはん、ラーメン、餃子って感じかなと予想したが、違ったチキン南蛮的なものに野菜が添えられて出てきた。

お食事処 大宝お食事処 大宝

違った、というのはラーメンも。
俺が知ってるラーメンとは違ったもので、プレスハムが乗ってるのはチープで面白いなぁとかそんなことより、目玉焼きが乗ってるラーメンって初体験だぞ。
これは、目玉焼きになっちゃったのか、意図的に目玉焼きなのか、なぜ目玉焼きなのか、脳内でスムースに処理できないものだったのだが、まぁそれよりスープの塩気がだいぶ強かったですね。

お食事処 大宝お食事処 大宝

しかし、メニューが多い。
メニューが多いメシ屋は、通ってあれこれ食ってみたくなる。
だからきっと、また何度か足を運ぶだろうなこの店には。
仕事先最寄りの、ひとつ隣の駅だからちょっと歩かなきゃだが、また行くだろう。

ベタベタ貼られた品書きとは別に、陳列されてる何種類かの一品にゴハンと汁ものを合わせるって注文パターンもあるので、そっちも試したい。
ただ残念なのは禁煙の店なので、一品をアテにして飲むという俺が好きな“飲める食堂”としての利用はできない。
でもまぁ“お食事処”として、まだまだ掘って楽しめる予感しかないから、やっぱりまた行くだろう。

この店に最初に行ったのは2021年04月14日
↓「食べログ」での店舗情報

お食事処 大宝定食・食堂 / 寺田町駅天王寺駅河堀口駅