名物メニュー銀座巻は安くてうまかった「銀座鮨」大阪市中央区宗右衛門町

ともかく“銀座巻”ってのを食おうと思った。
そのきっかけはTwitterで知り合った、ミナミで何年か働いていて飲み歩いてもいた人物のレコメンドだった。

銀座鮨銀座鮨

道頓堀川沿い、宗右衛門町のベタといえばあまりにベタなロケーション。
こういう店は、大阪ネイティブじゃない俺には立ち寄るのにちょっと勇気が要る。
あまりにカリカチュアされた大阪、という気がするから。

銀座鮨

年中無休で朝までやってんだ、というのもカロリーが高過ぎる。
いつもミナミで朝まで遊んでまんねや、という人種しか行ってはいけない店のように感じる。

銀座鮨

自分の背中を押して店内へ踏み込んでみると、鮮やか過ぎる朱色のカウンターに、豆絞りをキリっと巻いた男ぶりの職人さんというトゥーマッチな世界観。
あっ、でも目の間にガリを盛った葉蘭が置かれるの嬉しいな。

銀座鮨

目当ては銀座巻なんだけど、まずはメニューを眺めて“ねぎさば巻き”って細巻きを注文してみた。
ああ、うん、酒のアテになるやつ。

銀座鮨銀座鮨

それから、本命の銀座巻。
ああ、なるほど海鮮巻きなんだな。
食ってみると、コリコリとしたゲソとマヨネーズとのマリーアジュが、というものか。
うん、チープで良い、ゲソもマヨネーズもチープなもので、そのほかに薄焼き卵とレタス。
失礼な言い方をすれば、安っぽい美味しさがある。
実際これは400円と安く、その値段では得難い不思議な満足感がある。
良いな、銀座巻。

銀座鮨銀座鮨

だがしかし。
ここは寿司が安くてうまい店だなと思ったが、酒が高い。
日本酒一合が、しかも白鶴が、600円もする。
寿司食いでなく酒飲みな俺には、これはきつい。

銀座鮨

酒を飲まない人には、安く寿司を食える店だな。
また寿司が安いだけに、酒で利益を上げなければというのも判る話でもある、地価の高いロケーションだしね。
俺は、嫌いじゃないなこの店、ステロタイプなギラギラしたミナミの雰囲気を味わえるという付加価値もあるし。
その付加価値は、きっと深夜とか明け方近くに訪れたら何倍もの楽しみになるんだろうな。
俺としても、ぼちぼちハシゴしたあげくに立ち寄ったほうが酒に払う額が抑えられていいだろう。

ミナミならではの庶民寿司屋、というのを味わったように思う。

↓「食べログ」での店舗情報

すし処 銀座鮨寿司 / 日本橋駅近鉄日本橋駅大阪難波駅