新幹線の車両基地があるからとかって理由だったか、博多駅から新幹線に乗っていくのだという知識はあったが、実際のところ博多駅ではどの改札から乗ればいいのか判らなかったが新幹線の改札を通るんだなぁ。
で、いろいろ端折るけども、博多南駅にはなんにもなかった。
駅併設のビルに立ち飲み屋があるという情報をネットで拾っていたのだが、そんなものはとっくの昔になくなっていた、という悲しい現実に直面した。
だから俺は、駅を出て呆然としてしまった。
あえて早めに駅に着いて、用事を済ます前に酒を飲もうと思っていたのに。
駅前のロータリー辺りには「魚民」くらいしか見当たらない。
なんでわざわざ電車に乗って初めての駅に降りて、「魚民」なんぞに行くものか。
途方に暮れそうになったが、バーの看板が目にとまって救われた。
「Gran Cenote」というバーで、駅前のビルの2階にある。
割と洒落ていて、かつ騒がしくはないバーのようだ。
店に入るとカウンター席に先客が一人、俺もカウンターへ。
なんかこう、このバーはこういうコンセプトですよっというのが前面に出ていない印象。
押し付けがましさはなく、ニュートラルなバーという空気だ。
席についてまず、ビールを注文した。
ハイネケンの瓶。
マスターは、ビールを注ぐのがうまいな。
ほどなく先客がお帰りになり、マスターと少し会話した。
こちらのバーは、ブレンデッドの高くないウイスキーがよく出るようだ。
バックバーの棚の上にはBlack&Whiteの空き瓶がたくさん並んでいた。
俺もBlack&Whiteを一杯。
俺も、ブレンデッドのなんてことはないウイスキーが好きだ。
なんというか、まぁ正直なところ博多南はなんにもねぇ処だなと思ったわけだが、こういうバーがあるだけ救われる。
本当に正直なところ、もう俺は博多南を訪れることはないだろうなと思うんだけど、このバーは末永く営業していてくれればいいなと勝手ながら思った。
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Bar Gran Cenote (バー / 博多南駅)