シュッとした若者が切り盛りするスペインバル警固2丁目「SPAIN BAR P」

なんか角にバルがあるなぁ、若者が集う店っぽいなぁ、と思っていた。
思っていても、そういう店にはなかなか入ってみる勇気がないのだ俺は。

掘建て小屋みたいなボロい飲み屋とか怪しい店には独りで躊躇せず入れるのだが、オサレでキラキラした店には入るのが怖いんだよ。
とはいえ、割とリーズナブルにいろんなメニューが楽しめそうなバルのようだと感じていたから機会があれば、と思っていた……ら、友人夫婦から警固で飲んでるとの知らせ。
それは好都合だ渡りに舟だ、じゃあ警固2丁目のバルで合流しようと話を誘導して「SPAIN BAR P」へ。

SPAIN BAR P:外観

けやき通り警固西交差点から路地にはいってすぐ、今やいろんなところに店舗増えたなという感のある「うえすたん」の対いの角にある。
なんか狭い変形した敷地にあって、狭そうであるが店先は明るく“町角のバル”といった楽しげな雰囲気を醸す。

SPAIN BAR P:外観

友人夫婦は先に店についていて、入り口そばのワイン樽を利用したテーブルに合流。
店内は細長く奥まであるようで、入って左手はカウンター席があるので独りでも利用できそうだ。

SPAIN BAR P:店内

若くてアカぬけた男子店員が何人かいて、接客が好印象。
とはいえ独りだったらオシャレな男子店員には気後れするんだが、今夜は同行者があるので平気だ。
バルではあるが、一杯目はビールが飲みたいとメニューを見ると黒ラベルが。
店員男子にこれは瓶なのか訊くと生とのことだったが、まぁいいあかと生黒ラベルを注文。
友人夫婦とは久しぶりに会ったので近況報告とかしつつビールを飲み干し、次にワインを。
ボトルを3人で飲もうってことになり、とりあえず辛口の白が良いとだけ所望してセレクトはまかせた。
なかなか美味しいワインが出てきた……銘柄は未確認。

SPAIN BAR P:酒

さてワインはクーラーに冷やされて供されたわけだが、俺たちのテーブルはワイン樽を利用したもので、狭かった。
そこで店員男子は、そばのカウンターにワインを用意し、一杯づつ注いでくれたんだ。
何気ないようで、客に窮屈さを感じさせないようにとの気遣いを感じた。
そしてまた、グラスが開くのを注意深く確認し、すぐに次の一杯を注いでくれて好印象だった。
今風のシュッとしたアカぬけた男子店員、なかなか接客業のなんたるかが判ってるんだなと素直に感心したわ。

自家製オイルサーディンをアテにワインを飲んで、オイルサーディンもレモングラスだかハーブ系の香りが効いて美味しかったんだが、お通しで出されていたチーズがね、侮れないワインのアテになったね。
俺はてんでまったくチーズのことがワカンナイんだけど、なんかこう乾いてパサっとしてる感じでいながら適度に味は深くてアテになるチーズだったな。
お通しのチーズだけで飲み続けられるじゃないかと思ったよ。

ボトルが開いてしまって、俺だけシェリーを一杯。
普段ぜんぜんシェリーなんか飲む機会がないが、せっかくバルだからなぁとか思って。
メニューにはいろんなシェリーが豊富に載っていたが、あんまりよく知らんのでフィノで安いのをとだけ所望。
ゴンザレスエレガンテなるものが出てきて一杯450円、俺には十分に美味しかった。

SPAIN BAR P:酒

うーん、良い店じゃん。
なんか若者のオサレなソサエティが集う店じゃろと遠巻きに見ていたのがアホらしい。
自分のは場違いな店だなどと敬遠せず、なんか良さげかもと感じたら入ってみるしかないよな。
みたいな事を再確認させてくれました。
次は勇気を出して独りで利用してみたい。

あ、どうでおみいかもしれんが屋号にある“P”は、鉄板焼き料理を意味するPlanchaのPであるようだ。

↓「食べログ」での店舗情報

スペインバル ピースペイン料理 / 赤坂駅薬院大通駅桜坂駅