客先での打ち合わせがサクっと片付いて、じゃあ時間もあるしちょっと遠出して飲もうか、と。
普段からいろんな町の飲み屋をGoogle Mapsで眺めては保存してる(もはや趣味)から、行き先には困らない。
そういう流れで、初めての寝屋川市。
雪の舞う京阪萱島駅周辺は、こう言っちゃアレだが、なかなか寂しげな町だなという印象。
萱島中央商店街という通りを進んでいくと、ますます寂しげなんだけど、酒場の灯りが。
やってるね「大丸屋」、Google Maps情報によると07時からやってるみたい。
古びた外観が、とても俺にとって魅力的、唆る。
店舗の上部には“百年桜直売所”と書いてあるが、百年桜という日本酒は聞いた覚えがなく、ググっても出ない。
ネットに情報が転がってないほど、古くにあった銘柄なんだろうか、寡聞浅学にて判らない。
まぁとにかく、入って酒を飲もう。
まずビール、キリン……だが一番搾りでした、うん、まぁ。
灰皿はある、良し。
先客、常連に違いない男性一名、カウンター内には母と息子であろう二名。
特段ウェルカムでもなく、見知らぬおっさんである俺を訝るでもなく迎えてくれた。
あと、ストーブが暖かく迎えてくれましたね。
カウンター内の品書き短冊を眺めると、なんかいろいろあるのね。
でも、俺が座った目の前には、おでん鍋があってね。
そうなると抗えないよ、雪の舞う寒い日に、おでんだよ。
梅焼き、大根をいただきました。
大根、めっちゃ繊維質ホロホロになって、っつーかもはやジュワってなって、熱々うまうま。
大根を食ってるんだか、美味しいおでん汁の触媒としての何かを食ってんだか、って様相。
ツユがさぁ、もうこれで日本酒いけるよね、っていう美味しさだったよ。
いや日本酒いっとこうと思ったけども、珍しく電車に乗って初めての町に来たんだから、ハシゴしたかった。
なのでちょっと後ろ髪を引かれながら、おいとま。
味わい深い店だったなぁ。