吉野郡とか桜井市、大和郡山市などを徘徊した末に、奈良市。🍜
何度目だろうか奈良市、以前から気にはなっていたが立ち寄る機会を逃していた「かふぇ たまき」へ。
なんでも“奈良で最も古い喫茶店のひとつ”と言われているらしい、昔の置屋を改装したという店。
なるほど外観からして古風な味わいが滲み出ていると感じる。
けっこうお歳のいってらっしゃる、だけど元気で都会のハイカラさをまとったマダムがお一人でやってらっしゃる。
以前は相棒の犬もいたが、今はもう虹の橋を渡ってしまった。
まずは“かふぇ”とのことだし、コーヒーをいただいた。
コーヒーは浅いタイプで、俺の好みとは違ったが、喫煙できるので救われた。
ビールや焼酎とかアルコールも提供しているので、ウイスキーを飲むことにした。
アルコールを注文すると突き出しのように一品が付くようで、鰹のタタキを出してもらった。
ウイスキーは、瓶が目の前に置かれた。
マダムは酒を嗜むがウイスキーは飲まないので、どれくらいの量を注げばいいか判らないから、まかせると。
じゃあ、ドボっと注いでいただきます。
マダムは、澱みなくトークを途切らせることなく、客を楽しませようというホスピタリティが溢れ出している。
まぁマダム自身も楽しいのだろう、接客というものが。
そこにプロフェッショナリズムを感じると同時に、お暇しがたい居心地の良さを感じる。
なので、どんどんウイスキーのおかわりを重ねてしまって、ちょっと立ち寄るだけってつもりだったが、長居してしまった。
奈良において異彩を放つ、とてもユニークな店だ。