友人たちと下関を訪れ、唐戸市場で寿司を買って食ったりして。
下関には来たことがなかったので、ちょっと独りで散策などしてみたら、なんだかクラシカルな建造物が視界に。
建物を眺めるのが意外と好きなので、傍まで行ってみたら、まぁ素敵。
と言うか、下関に行くんなら事前に知っておけよというレベルの見所だよね、知らなかったのが恥ずかしいくらい。
重要文化財の「旧下関英国領事館」だよ。
こぢんまりとしてるが格好良い造形だなぁと周囲を廻って見ていたら、屋内も見学できるどころか、「restaurant Liz」という飲食店が営業してるんだね。
さっそく中へ。
わぁ、ここは執務室かしら、などと感心しつつ見学。
歴史には興味がないので歴史的な価値はよく判らないが、造が素敵なのでそれで満足。
ひとしきり見学して「restaurant Liz」へ。
領事館だった頃のダイニングルームなのかなぁ、厨房ではないよな、判らないけどとにかく格調高さを感じる。
なんだか、酒飲みの野卑なオッサンである俺でさえも、この空間においては上品になった気がするぞ。
錯覚だが。
と、調度品などを眺めて歓心ばかりはしていられない。
飲食店なので、何かオーダーせねば……とはいえさっき寿司を食って腹は減ってない。
昼間だが酒を飲むことにした。
旧下関英国領事館だけあって、スコッチが用意されている。
ラフロイグやマッカランを選ぶと普通に街場のバーで飲むようで面白くない気がして、オールド・パーを選んだ。
今ではあまり飲む人は多くはない印象のオールド・パーは、昔は憧れの舶来洋酒の代表格だった記憶がある。
歴史に興味はないとはいえ、ちょっとはノスタルジックな気分も味わおうという選択なわけよ。
この空間で飲むオールド・パー12年は、格別な味わいだった。
特別な場所なのに、800円という価格で飲める。
素晴らしい。
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