神田に、“良心的な店”という冠の付いた妙な飲み屋があるようだと、興味本位で行ってみた。
住所的には神田須田町、駅だと淡路町のほうが近いかなって感じの「あさひ」という店。
なんかね、良心的とか、優しさ、まごころ、癒し……とか、そういうの嫌いなんだけどね、特に自らそういうフレーズを打ち出してくるっていうのは気持ち悪いと感じるんだけど。
実際に店の前まで行ってみると、俺の嫌いな気持ち悪さの予感は払拭された。
なんだ、怪しげな店じゃん。
こういう感じは、好き。
まぁ確かに入り口の目立つところに“良心的な店”ってアピールしてあるが、それより大きく“安いがいち番”って掲げてあるのが良いじゃない。
良心的なのは、値段ってことなのね。
うん、安いじゃん。
なんだか品名の表記が妙だが、とにかく音引きが嫌いなのかな、いや5文字までに収めたいのかな、いやどうなんだろうな法則性がよくわからないが、まぁいいや。
まずハイボール、150円という安さだが立派にジョッキで出てきた。
うむ、良心的だ。
アテに、チズオムレツ300円也と、ソセジ揚200円也を注文。
トロトロのプレーンなオムレツは美味しかったが、費用対効果的にはソーセージ揚げのほうが嬉しいね。
天ぷらとフリッターの中間みたいな感じに揚げられた魚肉ソーセージは、チープだが楽しい一品。
ほぼ開店時刻ジャストに立ち寄ったので先客はなく、店内を見渡すとフィギュアや、妙なプラモデル群が。
なんだこりゃ店主がプラモ好きなのかと思ったが、制作者の名前らしきものが添えられているので、どうやら常連客の自慢のプラモが陳列されているのか?
店主に訊いてみようと思ったが、すぐに後客が次々に訪れたので訊けず。
なんかまぁ。ゆるい店で良いんじゃないかな。
だいぶ夜の深い時間になると、プラモ好きが集うような店なんだろうか。
もし職場の近くにあるとしたら、仕事帰りに週1くらいで寄るかもしれないなぁって店でした。
ちなみに俺も高校や大学の頃はプラモが好きだったが、歳とったら集中力と持続力がなくなってプラモとか作れんわ。
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