俺の場合、海でのアクティビティとか歴史とかには興味はないので飲むか食うかということになる。
ステーキを食おう、まずそう決めて、あとは……ケーキを食うことにした。
浦添市まで足を延ばして「Jimmy’s CAFE 浦添店」。
パンやケーキの製造販売、食料品店やレストランを展開する株式会社ジミーのカフェ業態ということになるんだよね。
このジミーというのは俺は知らなかったが、沖縄に飛ぶ前に同県出身の女の子に訊いたら知っていたので県内ではポピュラーな存在で間違いないようだ。
実際に行ってみると、カフェというか郊外のロードサイド小規模ファミレスといった外観。
店内は、ケーキが沢山あるグロサリーストアといった印象。
ショーケースに、目当てのケーキがあった。
店内に併設されるイートインスペースのための注文カウンターがあり、メニューが表示されているがパスタや弁当のようなワンプレートBOXメニューばかりが列記され、ケーキはイートインできないのかと軽く狼狽えた。
テイクアウトもできるBOXメニューは人気のようで、なかでもガーリックチキンBOXがイチオシのようで、単品のガーリックチキンも売れ筋のようだった。
いや、俺の目当てはケーキだ。
ショーケースで売られているケーキはどれも店内で食えると判って安堵、アイスコーヒーとお目当てのケーキを注文してイートインスペースへ。
これだ、これを食べに来たよ、ジャーマンケーキ。
沖縄に行くなら沖縄ならではのものを食いたいと思ってググって見つけた、沖縄で愛されているというケーキ。
そして、ジャーマンケーキといえばジミーという意見も多く見かけたので、せっかくなら「Jimmy’s CAFE」で食いたいと思ったのだ。
チョコレート風味のスポンジにバタークリームがサンドされ、天辺はココナッツとクルミを用いたクリームでコーティングされている。
スポンジはしっとりと適度な重みがあり、甘すぎない乳白色のクリームに含まれるココナッツの繊維がショリっとした食感でアクセントになる。
アメリカンで大味で、ひたすらに甘いというものを想像していたが、意外にも可愛らしい味だった。
このジャーマンケーキはドイツ発ではなく、アメリカのジャーマンさんが開発したチョコレートがネーミングの由来だそうで、それが沖縄でだけポピュラーだというのが面白いなと思って食ってみたいと思った。
“沖縄のアメリカ発ジャーマンケーキ”というのが“名古屋の台湾ラーメンアメリカン”みたいな文字にしたときの面白さがあって楽しいな、と。
この店はアクセス的にモノレールで古島駅まで行ってそこから30分も歩けばいけるという場所で、ちょっと大変だなとタクシーを利用した。
それはジャーマンケーキ270円(税込)のためには多めの出費にはなったが、店から牧志まで乗せてもらった運転手さんにパイプライン通り今昔みたいな話をしてもらって観光気分が味わえたので良しとしよう。
なによりジャーマンケーキが食えたので満足だ。
↓「食べログ」での店舗情報
ジミーカフェ 浦添店 (カフェ / 古島駅)