ちょっとしたカルチャーショックだった「とり平」大阪市北区角田町

阪急沿線のどこかへ用事で出かけて阪急梅田駅まで帰ってくると、どうしても新梅田食道街を避けて通れない。
もうかれこれ20年くらい前になるが、俺が初めて“大阪って酒飲みにとって素敵過ぎる都市だな”と感銘を受けた場所なので、いまだに想い入れが深くてスルーできない。

とり平とり平

新梅田食道街には沢山の店があるが、まだまだ立ち寄ったことのない店も多い。
そんな店のひとつ「とり平」へ入ってみた。

カウンターだけの狭い店内は盛況で、どうにか隅っこの席に座ることができた。
席に着くなり飲み物のオーダーを訊かれてビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。

とり平

そして、お通しが出された。
そのお通しが焼き鳥であることに、軽いカルチャーショック。
お通しはキャベツじゃないんだ、と九州育ちの俺は意表を突かれたのよね。

とり平

さらに、辛子と大根おろし。
これはなにかしら、と不思議に思った。
まぁ薬味的なものだよね、とは思うが、九州だと七味か一味唐辛子なんだよね。
豚バラに一味ってのがポピュラーだよねという地域で育ったので、焼鳥屋で辛子と大根おろしってのは意外な展開。
まぁ豚バラに辛子ってアリだよね……って、ここには豚バラはない。
それより大根おろしのほうが辛子より不思議。

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不思議に思いつつも焼き鳥を何本か注文し、不思議に思いつつ大根おろしを焼き鳥にトッピングするなどして食べてみたのだが、店の人が後客に“大根おろしは口直しにそのままどうぞ”と声をかけていた。
そうだったのか……いや、俺にも言ってくれよと思ったね。

とり平

あとになって関西出身の人に「とり平」のことをTwitterで訊いたら、お通しに焼き鳥が出たり辛子や大根おろしが出てくるのは独自のスタイルとのこと。
大阪のどこの焼鳥屋でも大根おろしが出てくるわけじゃないんだな。
さらに、大根おろしはおかわり可能とのこと。
なるほど、九州の焼鳥屋でのキャベツと、同じ扱いということだと、あぁそうか、と理解できた。
キャベツも大根おろしも、さっぱりするし消化を助ける働きがあるよね、なるほどなるほどと納得。

それから、焼き鳥が小ぶりだな、とも感じた。
特に最初の、お通し焼き鳥はミニ焼き鳥って感じ。
これは、酒のアテとしてはいいね、腹一杯にならなくて。

なかなか面白い経験とした、と得した気分になった。
と同時に、大阪で他の焼鳥屋をもっと体験してみようと思った。

↓「食べログ」での店舗情報

大阪一 とり平 本店焼き鳥 / 梅田駅(大阪メトロ)大阪駅梅田駅(阪急)