俺は昼メシをがっつり食うタイプではないので利用することはないかなと思っていたが、店の前を通りすがったら店先のメニューサンプルに目が止まった。
「まーぼう丼」……いや、いわゆる麻婆丼なんだろうけど“まーぼう”という表記に可愛げを感じて、ちょっとこれ食ってみるかと思ってしまった。
のだが、“本日の丼ランチ”というのが、これがまた。
マーボー丼&醤油ラーメン、830円ときた。
“まーぼう”と“マーボ”と表記の揺らぎがあるが、同じものだろう。
そして丼単品は750円、ラーメンとのセットは830円とくる(いづれも税別)。
価格差80円でラーメンが付くのだ……俺はラーメンに対して情熱はないんだけど、たった80円でラーメンが付くとなれば葛藤してしまう……。
ランチのセットにしちゃったね。
わぁ、メニューサンプルには見当たらなかった餃子まで付いてきてるよ。
丼も麺も、しっかりした量があった。
マーボー丼は、辛さはだいぶ控えめで、挽肉豆腐餡かけメシってな感じ。
ラーメンはさっぱり、シコシコとした細めの麺。
餃子はまぁ、ほんの気持ちといったもの。
支払う金額の対価なりの満足感は得たが……いかんせん満腹になり過ぎる量だった。
価格差80円で、とか考えず丼単品を選ぶべきだったと思ったね、いい歳こいたオッサンである俺としては。
後日また、訪れた。
がっつりメシを求めて、ではない。
最初に利用したのは2019年5月初旬で、再訪は同月下旬。
中華の店だから、もうそろそろ冷やし中華を始めてるんじゃないかという期待があって行ってみたわけだ。
はたして、冷やし中華は始まっていた、イエス。
のだが、これがまた。
定食メニューにすると冷やし中華に炒飯がセットで800円ときた。
冷やし中華単品でも800円で、価格差はなしで定食にすれば炒飯がつくのだ。
またも葛藤したが、ここで定食を選ぶと前回と同じ轍を踏むのだ……ここは単品だ、と決意するには胆力が要った。
提供された冷やし中華のファーストインプレッションは、げっワカメのってる……春雨? なに? というものだった。
しまった、これは色物かと思ったが、食ってみたらスタンダードに美味しい冷やし中華だった。
麺はシコシコ、ツユの酸味も甘さも良い具合。
ただ、辛子が添えられてなくて“あれっ?”と思ったが、辛子なしで食うのがこの店の流儀かと食べ進めた。
でもやっぱ、途中で辛子をもらったけどね。
やはり俺は冷やし中華には辛子が欲しい。
最終的に、同額で炒飯が付く定食でなく単品という選択で満足感を得た。
それにしても、やっぱり大阪では“冷やし中華”でなく“冷麺”呼称が一般的なんだろうか。
↓「食べログ」での店舗情報
珉珉 心斎橋店 (中華料理 / 心斎橋駅、四ツ橋駅、西大橋駅)