どういった経緯でかは忘れたが、GoogleMapsにずっと場所を保存してた。
俺はよく“大衆食堂”とか“蕎麦”とかのキーワードで検索して、気になった店を保存してる。
そうして機会があれば行きたい店をスットクしているわけで、今回は此処へ。
結論を先に言うが、期待は叶わなかった。
それは“昼下がりに蕎麦屋で飲む”ということだ。
店に入るなり“ビールいただけますか”と訊いたが、できないとのお応えだった(コロナ的なことだろう)。
おまけに、禁煙だった。
じゃあそれで、“ちくしょう、もういいよ”とはならなかった。
そらはもう、この店の佇まいが、とても素敵だったので。
心斎橋辺りで、この“昔ながらの”という存在感が、もうそれで“ありがとうございます”というやつで。
それはどういうことかというと、これが都会だよ、ということなんだよね俺にとって。
地方都市には開発しかない、都会には歴史が生きている、というのが俺の持論なのよ。
地方ほど“昔ながらの”というのはいこ乗っていけなくて、流動的に刹那的な新規オープン飲食店ばかりが目につくし、また住んでいる人々もトレンドにしか目を向けてないと思っている。
都会は、キャパシティが大きいので、そうではない。
そこが俺が都会を好きなところであって。
こういう店の存在が、都会の多様性を見せてくれる。
だから、こういう店に立ち寄ると、すごく嬉しい。
なんか蕎麦屋の蕎麦前で飲みたいと思っていたとはいえ、それでができなければ蕎麦を食う。
ざるそば、650円。
殻に穴を穿った、うずらの玉子、薬味。
ツユはキリっと辛め、蕎麦湯も出してくれた。
うまかった。
蕎麦を食う前から、この店の存在そのものがうまかった。
この店に行ったのは2021年06月24日
↓「食べログ」での店舗情報
芦池更科 (そば(蕎麦) / 心斎橋駅、長堀橋駅、四ツ橋駅)