年の瀬にあたり、いろいろ振り返ってみるに、やはり八代「きやす食堂」のカツ丼が俺のフェイバリットである。
まぁそんなにカツ丼を食い歩いてるわけでは全然ないが、この店のカツ丼はとにかく好きだ。
そんなわけで、電車に乗って八代市までカツ丼を食いに。
久しぶりなんで廃業してないか少し心配したが、健在で良かった。
平日の、昼メシのピークが過ぎた店内に先客はなく、出前担当の店のオッチャンが客席でうつぶせになって寝てた。
そんなことには動ぜず、厨房のオバチャンにカツ丼を注文しながらセルフの茶を注いで席に着く。
注文した後でメニューを確認すると、カツ丼は値上がりなどしておらず相変わらずの630円。
嬉しい安さだよねぇ。
そして変わらない姿のカツ丼が出てきた。
この、玉子たっぷり使ってある感じの見た目がまず、好きなんだなぁ。
玉子トロトロで、甘みが強めで、ツユもたっぷりめ。
カツは衣は揚げたてでカリっと、肉の繊維質の噛み応えに肉の旨味、しっかりした下味と、脂身のトロっとした甘みも充分に楽しめる。
やや固めに炊かれたゴハンも嬉しく、トータルな完成度が高いレベルで結実したカツ丼なんだよこれが。
しかも安い。
非常に満足できるカツ丼です。
もう仕事で八代に行くことはないので、わざわざ電車に乗って食べに行かなければならないのだが、その価値はある。
とは言いつつ、時間も金もかかるので、そう頻繁には行けないんだけどね。
熊本駅から八代まで在来線で40分ほどで、片道740円かかる。
時間的には、東京から横浜、大阪から京都へってな距離感なんだが、そのどちらも電車賃は500円くらいで済む。
そう考えると、地方に住んでるってのはいろいろ不便で悩ましいもんだぜって思っちゃうね。
それでもまぁ「きやす食堂」のカツ丼には魅力があり、そして合わせ技で「ボーロ食堂」にも寄って酒を飲めば、時間も電車賃も惜しくはなくなる。
「きやす食堂」と「ボーロ食堂」の2店がある限り、八代市には訪れる価値がある。
<初回投稿:2014年11月18日>
カツ丼って、素敵な食べものだよね。
ガッツリであり、動物性タンパク質と脂質と炭水化物が摂取できるパワーメニューであり、たまごトロトロが嬉しくもあり、出汁の味と甘さが優しくもあり。
あと子供の頃あまり食べられなかった店屋物への憧憬なんかもあったりする。
ガツガツ食うと“うぉ〜メシ食ってるぞぉ〜!”という充足感もある。
そんなカツ丼ですが、いろんな業態の店にメニューとしてラインナップされてて、当たり外れがある。
価格帯のバラつきもあり、800円くらいのカツ丼で外れをひくと、とてもガッカリする。
で、俺が知る限りの現状でマストでフェイバリットなカツ丼は八代の「きやす食堂」のカツ丼です。
八代市役所や熊本総合病院の近く、肥後銀行の隣、住所的には八代市本町にある古くからあるであろう食堂。
さぁ、カツ丼。
たまごトロトロのアピアランスで、ちょっとウットリしちゃうね。
分量的に、けっこう使ってるよね、たまご。
火の入り具合も絶妙だと思うのであります。
トンカツが、いい感じの大きさ厚みで、コロモの付き具合も肉の食感をスポイルせず、かつコロモの食感も楽しめるような按配。
数としても満足できるだけのトンカツが潜んでいる。
ゴハンの分量も良し、甘みもダシの味も良し、トータルに満足できるカツ丼なんだよ。
これで630円、安い。
店自体も、好きなんだよね。
正午過ぎには店内も一気に混んで満席になる。
俺は食べたことないけど、他のお客さんのオーダー聞いてると、おにぎり定食ってのが人気みたい。
持ち帰りも多い。
ご近所さん、近くのショップ店員、たぶん役所や病院のスタッフ、肉体労働系、ジジババなど多様な客層で賑わう町の食堂。
2年くらい前だったか仕事で八代に頻繁に行ってて、この食堂でメシを食うのが楽しみだったんだよね。
雰囲気も安さも、味も良い。
正直、カレーはいまいち感あったんだけど、いくつかのメニューを食べてみてカツ丼は最強だなと思った。
近所にあれば毎週でも通いたいメシ屋さんだよ。
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