最終的にあって助かったと思った「たよし 千里中央店」大阪府豊中市新千里東町

仕事で、はじめての千里中央。
ちょっとこれは馴染めないな……というのが、この街に対する素直な印象だ。
なんでかって、俺の好きな昔ながらの大衆酒場や大衆食堂、純喫茶が皆無という空気感。
そして“都会の猥雑さ”みたいなものも皆無というクリーンな“造られた街”という喪失感。
まぁ、もっとひらたく言えば、俺みたいなダメなオッサンは馴染めないってだけ。
きちんと生きてる人々には暮らしやすいところだと思う。

そういったことはさておき、俺は仕事を終えて酒が飲みたかった。

たよし 千里中央店

千里中央駅の作りが面白くて、大阪メトロのホームと上階の飲食店外が多重構造的に見渡せる。
けっこうな店が居並んでいるようで、これは期待できるなと感じた。
でも、一巡してみたけど「○○ 千里中央店」というのが多くてね、それはキタとかミナミの店が千里中央にも出店してますよってことで、それは俺の望むものではなかったの。
なんかさぁ、行ったことのない場所に来たんなら“地の酒場”とかに行きたいと思うわけでさ。

たよし 千里中央店たよし 千里中央店

「たよし 千里中央店」、うん「たよし」。
ミナミとキタにあるね。
だから、さぁ千里中央で飲むぞ、という気分はぜんぜんないわけだが、もう他に選択肢が見つかりそうになかった。

たよし 千里中央店たよし 千里中央店

ほろ酔いセット、お造り3種・枝豆・串カツ3本・おでん2品にドリンク1杯で800円也、リーズナブルだよね。
「たよし」って大阪駅前第2ビルの店舗曾根崎店の店舗を利用したことがあって、曽根崎のほうでは「ほろ酔いセット」的なものを注文したことがあるが、それよりリーズナブルな気がする。

たよし 千里中央店たよし 千里中央店

枝豆と串カツは生ビールで、お造りとおでんは日本酒で。
もちろん日本酒はセット外だが、二号で600円と安かった。

たよし 千里中央店

このとき仕事で昼メシを食い損ねていたので、腹を満たそうと追加注文、う巻き。
420円とお気軽価格だが、なんかタレがべっちょりなのがちょっとなんだか。
とん平焼きならトンカツソースとかがベッチョリでもウエルカムなんだけど、う巻きは、個人的にはアッサリがいい。
タレとかかかってなくて、大根おろしが添えてあって、というのが好き。

入り口に禁煙の張り紙があったんだけど15時からはオーケィと書き添えてあって、俺が立ち寄ったのは15時20分台だったのでラッキーだったぜ。
なんで千里中央まで来て「たよし」なのよって気持ちはあったけれども、逆に言えば「たよし」があって助かったってことにもなった。

ちなみに店は「せんちゅうパル」という駅直結商業施設の中なんだけど、駅の外で飲み屋を探そうとも思ったんだけど、高層マンションや巨大建造物ばかりが目に入る千里ニュータウンの景観は“オマエが求める昔ながらの酒場や食堂なんて一切ないからな”という説得力があり過ぎた。
うん、だからやっぱり「たよし」があって助かったってことだな。

この店に行ったのは2021年11月02日
↓「食べログ」での店舗情報

たよし 千里中央店居酒屋 / 千里中央駅