山間の地元食堂「だるまや食堂」奈良県吉野郡吉野町上市


奈良へ行った。
吉野で紅葉をと思ったんだが、ちょっとシーズン外したね、一週間遅かったね、といったミ結果だった。
吉野への途上、近鉄吉野線の大和上市駅で下車。
この駅の最寄りで、行ってみたい食堂が2軒あった。
ひとつは、残念ながら休みだった。









もうひとつの「だるまや食堂」は営業していた。
昔ながらの、昭和の食堂……っつーか、昭和でもこれは“うわぁ、こんな店が今も”って思ったよねって。









俺は“飲める食堂”というものが好きなわけだが、ここは食堂か。
酒が飲めそうな気配は、あまり感じなかった。
店先のメニューサンプルも麺類とか丼とかがアピールされているのみ。
また暖簾に“お食事処”とはあるが“呑み処”とは一切なし。









ところで、ロケーションはこんな感じなんだ。
駅から徒歩すぐなんだが、まぁ駅そのものが山の中にあってなぁ。
こういうことを書くとアレかもしれないが、普段は都市部で過ごしているから、とぁぁ山だなぁという非日常感。









まずビール……は、残念な銘柄のものしかなかった。
でも山の中(他意はない)だからそういうものだろうと納得できるし、灰皿があって嬉しい。
客層は、間違いなく地元の人だし常連に違いない、という方々。
みんな和やかに集っていて、このとき12時台だったが、みんな飲んでる。
ただ皆んな、04時台とかから仕事してて、きっちり一仕事して飲んでるんだろうなぁという健全さを感じた。









みんな飲んでるのに、酒のアテっぽいメニューはなかった。
店の人に“酒のアテありますか”と訊くと、おでんがあるよ、とのこと。
じゃあ、大根、玉子、豆腐だ。
ちなみに俺は、おでんの豆腐が好きです。



たぶん俺はストレンジャーだったんだけど、和んで飲んだ。
常連諸氏も“誰だこいつ?”って存在を、いじらず訝しむこともなく、関係ないねって空気だった。
それは素晴らしいことだと思った。





この店に立ち寄ったのは2023年11月30日
↓「食べログ」での店舗情報
だるまや食堂食堂 / 大和上市駅吉野神宮駅