博多区雑餉隈にはJR南福岡駅と西鉄雑餉隈駅があって、西鉄に近い辺りの銀天町にある地名まんまの『ぎんてんちょう商店街』は昭和な庶民の趣きがあるんだわ。
商店街を抜けて雑餉隈駅にアクセスするには踏切を越えることになるんだが、その踏切近くに「ふじきや」という店がある。
建物てっぺんの看板には“世界のお酒とおしゃれな食品の店”とある。
が、まぁ酒屋という括りでいいかなって思うわ。
店先には酒と一緒に食品もいろいろ露天のように並ぶが“おしゃれな食品”は見当たらないな。
赤いガムボールマシンだけがオシャレと言えなくもなく同時に店先が浮いてるね。
ところで屋号の表記については、基本的に俺は看板や暖簾に記してある表記に倣うようにしている。
なので「ふじきや」としたが、「藤木屋酒店」という表記もネット上で多く見かける。
さて店に入るとオバチャンがいらっしゃり、酒は飲めるか訊くと通常は午後からだけどまぁいいよと迎えてくれた。
俺が立ち寄ったのは平日の11時前、店内に客はなく静かだった。
店の奥に冷蔵ケースがあり、その近くに立ち飲みカウンターがあつらえてある。
両側から利用できる島状の細く小さなカウンターで、ちょっと珍しいね。
冷蔵ケースから自分でビールを出す。
サッポロ黒ラベルの缶をもらった。
黒ラベルもいいよねぇ、235円也と正しく角打ち価格。
カウンター上に、ゆでたまご120円也がザルの中に、他に缶詰も積んである。
冷蔵ケースの中には簡単な調理がされたアテが用意されており、売り場には乾きものも売っている。
雪印の6Pチーズをアテにした、一個売りが嬉しい。
店先には焼酎とポン酒が並んでいたが、店内はワインの陳列が多い印象。
ワインはグラスで飲ませてくれる。
店内は禁煙で、重度の喫煙者の俺には残念だが、まぁ売り場だしねぇ仕方ないわな。
店のオバチャンは世間話に応じてくれつつ、店内の仕事をキビキビとやっていた。
博多華丸・大吉がロケに来たそうだ。
そのロケで、粉末青汁を焼酎で割る“えみ割り”なるものが紹介されたそうな。
俺はちょっと……試す気にはならなかったが。
個人商店の酒屋の奥でちょっと飲めますよという、昔ながらの角打ちだよね。
カウンターは小さいから、夕方は混むんだろうね地元の常連で。
かなり賑やかになるんだろうなと想像される。
酒もアテも安くて、いいね。
「ふじきや」福岡市博多区麦野6丁目1−2
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