池袋には、絢爛たる昭和ゴージャスな喫茶店があるという。
その名も、「伯爵」。
そこへ行けば、下々の平民である俺でも貴族気分が味わえるのかもしれない。
そう思って行ってみました「伯爵 池袋北口店」。
あっ、「大都会」の上なんだ。
過去、2015年の4月1日に「大都会」に行ったが、そのときは階上に素敵純喫茶があるなんて知る由もなかったよ。
階段を上がりながら期待は高まる。
もっとも、事前に此処がどういう空間の喫茶店だか事前にネットで情報を拾っているのではあるが。
だからそれは確認作業だという面もあるが、それでも“ネットで見たあの空間へ”という“自分が其処へ”という追体験というか情報を実体験で補完するという喜びがある。
ああ、ゴージャス。
満足を得た。
天井の凹凸のマチエール、豪奢なシャンデリア、控えめな調度品、ベルベット調の椅子の背もたれのアール、なんかよくわからん絵画、センターテーブル上のシロクマかなんかのぬいぐるみ。
優美にしてキッチュ。
コーヒーとタバコで憩う。
店員さんは、きちんとした身なりであり、それでいて接客業で一生やっていこうとは思ってないであろう若い男子。
この言い様は、決して貶してるわけではない。
丁寧な接客だし、身のこなしもソツがない。
そういう様子に、正しく純喫茶の従業員だなぁという感慨を覚えた。
コーヒー単品ではなく、モーニングにしていた。
なんと14時までモーニング適用時間帯なんだよね、有り難いね。
サンドウィッチセット、サラダも添えられたタマゴとハムと野菜のサンドウィッチ、コーヒー込みで600円ちょい。
こういうサンドウィッチが、伯爵って感じかなー、なんてね。
ローストビーフとかターキーとか、なんならフォアグラのどうのこうのみたいな、高級食材のサンドウィッチではないのが貴族の余裕という感じがした。
なんだったら、具材がキュウリのみでパンにバターが塗ってあるだけというサンドウィッチでも俺は喜んだだろう。
大変、満足しました。
優雅なひと時を過ごした。
貴族っぽい感じとかは別に、タバコは喫えるし長居できる空気だったし、まぁ単価が安い店ではないんだが長時間ダラダラしててもいいみたいな店だったことも高評価だ。
これは良い昭和ゴージャス純喫茶だな。
↓「食べログ」での店舗情報
珈琲専門館 伯爵 池袋北口店 (喫茶店 / 池袋駅、東池袋駅、都電雑司ケ谷駅)