いつか行ってみたいと思ってた新宿の「サントリーラウンジ イーグル」というバー。
目当ては、ウイスキーが安いということだった。
行ってみたら、看板がいい感じに昭和風味。
昔からやってる老舗バーだったのか、そういう風に認識してなかった。
ネットで拾ってた断片情報で、サントリーが協賛(出資してるのかな実質サントリーが経営してるのかな知らんけど)のサントリーが販売してるウイスキーが安く飲めるバーということだけ頭にあった。
てっきり、サントリー取り扱いウイスキーを広めるためのアンテナショップ的なものでチープな店舗だと思ってた。
実際が、すごくゴージャスなバーだったよ。
シャンデリア煌めく、紳士淑女の社交場といった様相。
階段を降りて地下のフロア、此処は2019年の新宿ではない、という異世界感さえあった。
金曜の夜、とても賑わっていて待たなければ席に着けなかった。
いつもなら待つのが嫌いだから撤収するところだが、ここは待ちたい、待ってでもこの空間で飲みたいと思った。
そう長くは待たず、さらに地下のフロアに席が空いたと案内された。
地下2階のこちらの空間も、やや狭いが重厚にクラシック。
カウンター席に着いて肘をつくと、ちょうどその辺りがクッション性のある造りになっていて快適。
カウンターの中では数名のきちんとしたバーテンダーが丁寧に接客してくれた。
メニューを眺めると、一般的な街場のバーより、おしなべて低めの価格設定。
そしてなかでもジムビーム、バランタイン、ティーチャーズは300円、べらぼうな安さ。
その3品は“サントリー協賛ウイスキー”となっていて、それを目当てにこの店に来た。
まずはティーチャーズを、水割りで。
バーテンダーが作る水割りは美味しい。
実は日常的に自分の部屋ではティーチャーズは飲んでる、雑に炭酸で割って。
そうやって飲むのとは違う、という美味しさがあった。
チャージが付かずチャームも出ないようなので、なにかウイスキーに合うものを注文しようとメニューを見た。
酒は安いが、フードは安くないね、まぁウイスキーが安いだけでも有り難いんだけど。
レーズンバターが720円、うわっ高い、と正直なところ思った。
出てきたレーズンバターを見たら量が多く、決して高くはないなと感じた。
氷がキラキラしていて眺めて楽しく、レーズンバター自体も質の良いものようだ。
ジョニーウォーカーの黒を水割りで。
これはサントリーじゃなくキリンの取り扱いだね。
さすがに“サントリー協賛ウイスキー”ほど安くないが、それでも500円だから、やっぱ安い。
ところでメニューがね、年季の入った風情で見てるだけで楽しい。
掲載されてる写真が、なんとも昭和な色合いでいいんだなぁ。
締めにオールドパー12年を、これはハーフロックでお願いした。
こちらは700円。
チェイサーが出されて、ユーモラスなイラストをあしらったデザインは同じだが色が違うコースターを使って提供されたんだけど、これは酔っ払って酒と水を間違えないように色違いにしてるって配慮なのかな。
気持ちよく飲めたな。
盛況な店内のざわざわも、心地よかった。
上等な空間で庶民価格の酒が飲める素晴らしさ。
素敵だね。
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