<追記:2016年03月30日>
久しぶりに行ったら、なんか酒が増えてたぞ。
ウイスキーが以前よりいっぱいあった。
俺が好きなVAT69もあったので、ハイボールで1杯ロックで2杯。
酒が増えて嬉しい。
<初回投稿:2015年04月23日>
福岡の中央区の賑やかなところって天神で。
そこから西へは大名に赤坂に警固くらいまで賑やか。
南へ下ると渡辺通り、薬院から高砂、白金辺りまで賑やかで、ちょっと賑やかさが途切れるのが清川。
というわけで天神を中心に飲み歩くとしたら、清川はちょっと遠いなと感じるエリアとなる。
その清川に「アニア」はある。
暗い路地に、ポツンとあるといった佇まい。
まぁ今は昔より近隣に飲食店が増えたが、以前はほんとにポツンとあるという感じだったな。
けっこうな築年数のビルの一階にあり、寂れた風情があるのだが人気店だ。
深夜そうとう深い時間から明け方くらいまで満席に近いことが珍しくない。
ガラガラと引き戸を開けると、床には砂利が敷いてありカウンターは照明暗め。
フードメニューはない、酒を飲むためのバー。
バー、というかしこまった空気でもないか、なんともユルい店であるし。
そのユルさはマスターが醸し出すものであるし、マイペースに振る舞うように見えるマスターである。
だが実は、繊細なホスピタリティに溢れている。
なにを飲もうかとバックバーにある酒を眺め……いやそんなに品揃えは豊かではないんだよね……とりあえずなんかウイスキーちょうだいと所望する。
あるものを飲む、という流れになるんだわ、この店では。
この夜に出てきたのは、スノウグラウス。
フェイマスグラウスのバリエーションだな、飲んだことなかったので良い機会だ。
味わいは……酔ってたし忘れた。
マスターはマイペースな感じと書いたが、唯我独尊という風ではなく、接客はとても柔らかい。
のんびり、というか、はんなり、というか。
俺は割と、せっかちなほうだが、ここに来るとのんびりした気持ちになる。
この店では横に座った見知らぬ客と会話が盛り上がるのも珍しくなく、それもマスターの個別の客に接しながらも客同士で和ませるスタイルによる、と感じる。
そんなマスターだが、その柔らかい印象や風貌からは窺わせないが、実はハードコアパンク好きなんだよ。
LIP CREAMとかね。
この店の魅力はマスターの魅力とイコールである、と言える。
その意味でパーソナルな店なんだが、人が集うのが魅力である店でもある。
心地良く酒が飲める店だよ。
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