ある日、twitterのTLでしばらく会ってない友人が一人酒をしようとしているのを見かけ、俺も飲みに出たい気分だったので合流を申し出たのです。
そういう機会には、知らない店に行けるので面白い。
先に飲んでるとのことで、屋号と場所を訊いて追いかける。
中央区赤坂の路地、辺りは日が暮れて暗くなったところにポッカリ灯りが。
「鯉」という店。
店先の看板には「Coi」と書かれているが、提灯には「鯉」とある。
正式には「おでんと色々の店 鯉」って屋号になるのかな、まぁここでは「鯉」って表記することにしとこう。
厨房の中の大将を囲むようにL字のカウンター、席数は多くなく小ぢんまりとした印象。
友人と合流し、カウンターの端に。
ビールはなにがあるか訊くとサッポロ黒ラベルとのことで、それを。
さてビールのアテはなににしようかと、ここで迷う。
厨房内のホワイトボードに、あれこれとメニューが手書きしてある。
しかも“それはどういうものなんだ?”って興味を引くようなものがいっぱいある。
うーん、あれもこれもと惹かれるが、ビールを飲んでいることもあり串カツに決める。
豚と鶏と、シュウマイと。
そして次に、とり皮とあげのねぎポン酢。
これが、俺にとってヒットだった。
とても酒がすすむアテなんだー、これ。
それで350円という安さ。
安く飲みたい酒飲みに嬉しいメニューだ。
こりゃポン酒いっとかないとね。
福岡県の酒、繁桝です。
一人で店を回す大将は、上腕や前腕の筋肉が盛り上がっていて真摯に仕事をこなすナイスガイだ。
手の空いた隙に、店内のテレビでスポーツ番組を眺めている。
会話してみるとフランクな印象で、メニューのこととか訊くと明け透けに答えてくれる。
ロケーション的に、赤坂って地名のイメージからしたら意外な感じに静かな住宅街にあるので、俺は店の存在に気付けなかったかもしれないね。
だから友人とか知人と合流して飲むのって楽しいね。
さて、気に入ったので、後日また独りで立ち寄った。
陽が落ちてから灯りを目指して辿り着くのも良いが、夕暮れ時もまた風情のある佇まいだ。
ホワイトボードに書かれていたメニューから、豚バラ煮込みカツ600円也を注文。
豚バラが煮込まれていて、それがカツになっているのか!
男の子ってこういうのが好きなんでしょ、っていうメニューじゃないか。
サッポロ黒ラベルを飲みつつ、どんなゴツい料理が出てくるのか楽しみに待った。
そして出てきたのは、こういうものだ。
見た目オシャレやーん!
なんかレストランとかのディナー感があるわ。
意外性に少し戸惑い、だが食べてみると肉って感じ、ああ肉を食ってる満足感。
ほろほろとした赤身、とろける脂身、それにサクっとしたコロモが相まって美味しい洋食を食べている嬉しさとともに肉を喰らっている満足感もあってな。
ビールを飲み干し、肉にはポン酒じゃなくウイスキーかなとハイボールを注文。
豚バラ煮込みカツはなかなかのボリュームがあって、これ一品で何杯か飲める。
逆に言うと、食の細いオッサンになってしまった俺には、もうこれだけで充分で他にも食べてみたいメニューはいろいろあるのに、今回は断念してしまった。
例えばサバ缶のオーブン焼きとか魚肉の盛り合わせとか、ソソるネーミングのメニューがあるんだよなぁ。
これは、また立ち寄らねばなるまい。
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