博多区の住吉、キャナルシティや住吉神社があるエリアじゃなく、住吉通りをまたいだ4丁目、5丁目。
その辺りは、ゲイバーが林立する狭い通りがあって深夜から明け方まで賑やかだが、ゲイバー密集地帯から少し外れると昔ながらの個人住宅やアパートや小さめのワンルームマンションが寄り集まってる住宅街のイメージがある。
夜は暗くて、静かなもんだ。
そんな暗い路地の角に、赤い提灯を下げた飲み屋がある。
「遠近」という店。
提灯には平仮名表記で“おちこち”とあるが、住所を確かめるためネットで情報を拾ってたら漢字表記が正式っぽい。
この店の場所は、今まで何度か業態変更や店主が変わったりして喫茶店だったりカフェだったりバルだったりしたのを見てきた。
そして現在の「遠近」は、以前に住吉の「マルショク」の向かいでバーをやっていたが店をたたんで別の業種で仕事をしていた店主が場所を移して飲食業を再開した店なのだという情報を得ていた。
その店主とは顔馴染みであるので、久しぶりに顔を見に立ち寄ったのだ。
心地よい小ささの店舗で、手作り感も感じる内装。
カウンター席に座り、久しぶりに顔を見る店主が元気でそうでなによりと喜びつつ、まずビールを注文。
さてアテはどうしようかとメニューを眺める。
メニューを撮った画像、暗くて見にくくて申し訳ないが、400円前後で気の利いたアテがあるのがわかってもらえるかなぁ。
ちょっと一手間を加えて、酒が進みそうな一品があるんだよね。
店先の提灯に屋号と一緒に“酒の場”って書いてあったんだけど、酒場ってほど酒も料理もたくさんあってワイワイ賑やかって店じゃないけど、じんわり酒を味わってもらえる場ですよ、みたいなスタンスを感じる。
ラー油クリームチーズ400円也を注文した。
ま、特に凝った品ではないんだが、ラー油とクリームチーズの組み合わせは酒をぐいぐい飲みたくなる相性の良さ。
手の込んだ料理ではなく手軽にアイデアで楽しむってところが、気安く酒を楽しめるって感じがあって好きだな。
ポン酒をいただく。
ラー油クリームチーズとポン酒ってのも、合いますなぁ。
良い気分で、じんわり酒を楽しんだ。
「遠近」福岡市博多区住吉4−12−1