山荘通りを歩いていて、初夏になって見かけると嬉しいものを見た。
“冷やし中華はじめました”的なノボリだ。
まぁ、冷麺って書いてあるけれども。
冷麺という表記は悩ましい。
冷やし中華を期待していると韓国冷麺が出てくる恐れがある。
俺が好きなのは冷やし中華なのだ。
この店は中華料理屋さんのようだから、韓国冷麺が出てくることはあるまい。
看板を見ると、なんだかのたうった書体なので読みづらいが「如家」という屋号で、ルビが振ってあるので“よか”と読むんだなと判る。
なかなか広くて、居酒屋として宴会に使えそうな造りという印象。
平日の昼間、ランチのピークは過ぎたようで店は空いていた。
店先のノボリに“冷麺”とあったのを気にして、冷やし中華くださいと告げて注文をした。
ここでもし店が提供するのが冷麺であれば、冷麺ですけどいいですかと確認してくれるだろうと思って。
そういうやりとりはなく、注文は受諾された。
卓上の品書きを見て、あら刀削麺が売りの店みたいだねと気づいた。
刀削麺って食ったことないんだよなーとか思ったが、このときの俺はもう冷やし中華一択だった。
ふむ、ザーサイの新芽とか、春巻きでビールってのもいいかもなぁ。
しかしビールの銘柄が残念なものだから、いっそ中国酒か。
いやそもそも、このときは打ち合わせに向かってる途中なので酒は飲めん。
なんてことを思ってるうちに、冷やし中華が来た。
ほう、なんか独特の盛り付けね。
食べてみると、いわゆる日本の冷やし中華とは、ちょっと違ったテイスト。
スープは安っぽく酸味と甘みが前面に出たものではない、上品な、きちんとした中華料理って感じがある。
なんだか香草のようなアクセントもある。
麺は、だいぶ固めに茹でられて、これは冷やし中華の場合、俺の好みではない。
冷やし中華は650円だった。
そこまで好みのものじゃなかったが、ちゃんと料理された品が650なら安いなと思えた。
ついでに少し時間があったので食後のコーヒー100円で。
卓上には灰皿が用意されていて、コーヒーとタバコを楽しめて良かった。
夜は飲んで食ってって使い方ができそうで、楽しめる気がするね。
↓「食べログ」での店舗情報