ああ、ホテル併設のバーがあるんだな、と。
そこまではまぁ、バーがあるなとしか思わなかったが。
店先の看板に書いてあることに惹かれた。
ハッピーアワーってのはよくあるが、2杯目無料って珍しくないかい。
特定のドリンクが半額とか安くなるってのは珍しくないが、2杯目無料って。
どういうシステムだろうと気になって(それに安く飲めそうだし)、店に入ってみた。
なんかまぁ、ホテル自体もそんなに大きな建物じゃないし、バーもこじんまり。
なんとなく1980年代のカフェバーってな感じの内装ね。
バックバーには、あまりそんなに酒が揃ってない。
若い女性がカウンターに入っていて、先客が一人あってそちらも若い女性だった。
聞くともなく2人の会話を小耳にはさむと、どうやら二人ともホテルのスタッフのようだった。
これはたぶん、ホテルのスタッフが交代でバーの当番をしてるってことかな。
まずビール。
表の看板に記載してあったがチャージ200円、おつまみが付く。
女性2人の会話に割って入るのはキモいオッサンなので、しばらく店内の液晶ディスプレイで流れるミュージックビデオ(これもまた80年代っぽい)を眺めて飲んでいた。
飲みながら、2杯目は何にしようか考えていた。
ビールの次はウイスキーにするか……2杯目が無料になるなら、ここぞと高いウイスキーを注文するのはダサいので安めのものにしようかなどと、メニューを眺めて検討した。
バックバーを見れば判るが、迷うほどそうウイスキーの選択肢はない。
バランタインにしておこう、500円と安いし。
そう決めて、いよいよハッピーアワーで無料になる2杯目を、看板に書いてあったように本当にタダになるのか少しドキドキしながら注文した。
すると、ビールなら無料になります、と。
えっ? どゆこと? と狼狽えたね。
システムを説明してもらうと、同じものを飲む際に2杯目が無料になるんだと。
言い換えると、なんでも2杯ずつ飲めるってことになるな。
予想の斜め上なハッピーアワーだなと思った。
そんなわけで、またビールを飲んだ。
先客はお帰りになって客は俺だけになり、女性スタッフと会話しながら飲んだ。
通常はバー専任の男性スタッフがいるが、この日はその男性が休みの日なのでホテルスタッフの彼女がカウンターに立っているとのことだった。
さてビール2杯を飲んだが、ここで帰るとビール1杯分の会計となる。
なんか得してるなぁ2杯なのに1杯分しか払わないでいいのかぁ、という気分である。
よし、ウイスキーも飲もう。
メニューにはスピリッツは30mlだと明記してあったが、きっちりメジャーで計ることなくざっくり注いでくれた。
そうゆう大雑把さは嬉しい。
で、2杯目は無料になるというシステムは、最初だけ適用されるのではなくハッピーアワー18:00〜20:00の時間内であれば何度でも発動する。
だからウイスキーも、もう1杯飲んだ。
ビールを2杯、ウイスキーも2杯飲んで、チャージ込み税込みで会計は1,300円。
安い。
とても安く飲めたという満足感と嬉しさを得た。
ユニークなシステムで安く飲める店だと強く印象付けられた。
また立ち寄りたい気持ちがあるなぁ。
↓「食べログ」での店舗情報
N.Bar (バル・バール / 赤坂駅、大濠公園駅、天神駅)