たかがラーメンに800円みたいな価格設定をするファッキンな店もあれば、すごく安い値段で提供している店もある。
安さでは、店を閉められた野間の「勝龍軒」の100円は別格例外として、290円で提供している「はかたや」、同系列で280円の「膳」に勝るものはないと思っていた。
だが六本松に「はかたや」と同額の290円でラーメン出してる店があったんだねぇ。
「唐木屋」という店。
たまたま通りがかって看板が目に止まり、おお「はかたや」と同じ値段じゃん! と驚いた。
興味は、「はかたや」と同じくらいに俺が好きになるラーメンだろーか、という点である。
さっそく食ってみっかと店へ向かう。
そこで、加えてもう一点、気になるところがあった。
サイドメニューが、ツマミとして店先でアピールされている。
じゃあ飲めるっていうことか。
うむ、とにかく「はかたや」と同額のラーメンがどういうものか気になっているのだが、まずは飲めるなら飲もう。
店に入ると左手にカウンター席の向こうに厨房、右手には壁に面してカウンター席、店の奥に食券マシーン。
ビールの食券を買う際に、店員さんにビールの銘柄を確認すると黒ラベルとのこと。
黒ラベル、いいねぇ。
アテは何にしようか考えるが、まぁ落ち着いて確認すると特に酒のアテという感じではなく、まぁラーメン屋にはこういうサイドメニューあるよねってラインナップではあった。
もう一つ面白みに欠けるなと思いつつ、チャーシューネギ。
うん、でもチャーシューってビールに合うし、250円という価格設定は嬉しいよな。
俺が店に入ったときはノーゲストだったが、後から客がどんどん来てラーメンを食っていて、小ぢんまりした店なのでのんびり酒を飲んでいられる雰囲気じゃなくなる。
まぁ賑わってるのは店にとって良いことだわ。
では俺も飲酒を切り上げて290円のラーメンを食おう。
見た目、茶色いねって感じ。
ちょっと「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン」を思い浮かべたが、そういう特徴のあるラーメンでもなかったな。
えー、好き嫌いでいえば、俺の好みじゃないや。
まぁスープがどうのこうの麺がどうのこうのは、290円のラーメンにそういうこと言うのも無粋なんで触れない。
店は大将と、推定東南アジア系男子アルバイトスタッフで切り盛りされていた。
注文が集中したら二人で黙々とこなし、オーダーがさばけたら二人で談笑していた。
そういうの、店の人間が私語をするのはけしからんなんて怒る人もいるのかもしらんが、俺は好きだな。
ま、話題がパチンコや風俗のことだったら不快だが、この先どうすんの日本で? みたいな話してたからね。
店主が従業員を大事にしてて、また雇われてる側も雇用主を信頼してる空気があった。
なんか、店主とスタッフが仲よさそうなのって、微笑ましいじゃん?
そんなこんなで、ラーメンは好みじゃなかったけど店自体はなんか好きかもしれん。
↓「食べログ」での店舗情報
唐木屋 六本松店 (ラーメン / 六本松駅、桜坂駅、別府駅)