俺としてはここは穴場だと思う「おゆき」大阪市浪速区恵美須西

新今宮駅の南側は夜もけっこう明るいが、北側は暗い。
歩く人もまばらな暗い夜道で、店の灯りを見かけて立ち寄ってみた。

おゆきおゆき

田舎の居酒屋って佇まいの「おゆき」という店。
寿司と一品料理、いいね。
屋号からして、昔はたいそう美人であったろう色白のお婆さんが細々とやってんのかな、なんて想像をしながらガラガラと引き戸を開けると、中の良い老夫婦って感じの大将と女将さんが迎えてくれた。

おゆき

先客はなく、カウンター席へ。
まずはビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。

おゆき

ほどなく、お通しが出されたのだが、これがけっこう盛り沢山でこれだけで飲めちゃいそうだから客が料理を注文しなくなるんじゃないかと、いらぬ心配をしてみたり。

おゆきおゆき

目の前のネタケースには立派なサクがいくつもあって、刺身が欲しくなった。
エッジの立ったキレイな刺身を出してくれて、付け台に盛ってくれたのも嬉しくて、日本酒を注文。

おゆき

夜も遅くに現れた見知らぬ客である俺を、女将さんはなにかと気遣っていろいろ話しかけてくれた。
店内は、正直いって雑多で、寿司屋然とはしてなくてやっぱり田舎の居酒屋って風情で、まぁそれでぜんぜん気を張ることもなくゆったり寛げるし和む。
カラオケまであって、本当にもう田舎の居酒屋って感じ。

おゆき

寿司を“お決まり”で握ってもらった。
だいたい寿司屋では俺は“お決まり”って注文しないんだけど、もうだいぶ閉店時刻に近づいていたので、手間をかけないように。
立ち寄った時点で閉店までそんなに時間はないってタイミングだったが、時間はいいからゆっくりね、と何度も声をかけてくれた。
ベタな言い様だが、人情ってのを感じたね。

「おゆき」大阪市浪速区恵美須西3-15-22