<追記:2019年11月20日>
久しぶりに「大衆食堂 久太郎」へ行ってみた。
この手の店は、ある日ふと気づいたら無くなっていたなんてことがありそうで、急に気になったりする。
心配無用で健在でした。
しかもけっこう昼メシ客が入っていて盛況で、よかった。
前回は酒を飲む目的で利用したが、今回は普通に昼メシを食いに。
店内の張り紙に“ラーメン各600円”とあって、みそ、正油、塩バター、カレー、とんこつ、というラインナップ。
とんこつラーメンにしてみた。
スープを一口、けっこうな塩分。
麺は太く、ゆるくうねっててクニクニの食感。
うん、九州以外のとんこつラーメンってこんな感じなのね、ってやつ。
それより、だいぶ高齢でらっしゃる大将が、なんかすごい。
ご高齢だが、声がでかい。
かくしゃくたる身のこなしでラーメンの注文を一人でさばいている。
ラーメンを作りながら“こんにちは!”とか“まいど!”と客を迎えつつ、“わかりました!”や“おねがいします!”と従業員に声をかけ店全体のオペレーションを采配する。
まさに、司令塔。
前回の利用時は昼下がりということで大将が活躍する時間帯ではなかったから、その存在感は際立ってはなかった。
昼メシ時は、大活躍だ。
大将を見るだけでも価値があるかも。
この店を再訪したのは2019年11月20日
<初回投稿:2019年04月11日>
東淀川区の阪急上新庄駅の最寄りに用事ができて、行く前に情報収集したら、素敵な食堂があるようだった。
「大衆食堂 久太郎」という店。
大阪高槻線という府道沿いに、忽然と在るといった風情。
もっと田舎の県道沿いとかにあれば、すごく自然に見えるんだろうが、この店の周辺は田舎という景色ではないからミスマッチな感じがして面白い。
もちろん店は忽然と現れたわけではなく、昔から同じ姿でずっと店舗はあって、まわりが勝手に変化しましたって感じなんだろうね。
外観からして、めし屋とラーメン屋が隣り合って営業してるように見えなくもないが、中で繋がってた。
歩いて行ったから、歩道に近い正面向かって右側の入り口から入ったんだけど、迎えてくれた老店主に左側の空間へと案内された。
右側は昼飯ピーク時にしか稼働してないのかもしれない。
カウンターがあったが席はなく作り置きの惣菜が並んでいて、白いテーブルクロスのかかったテーブル席へ。
店の奥に大きな冷蔵ショーケースがあって、ビール瓶が見えたが嫌いな銘柄だったのでどうしようかなと思ったが、隅っこに黒ラベルがあったのでビールを飲むことにした。
もともと酒を飲む目的で、ここは“飲める食堂”に違いないなと思っていたので立ち寄ったわけだが、スーパードライしかなければ日本酒を飲むかと思案していたところに黒ラベルが見えたので救われたというところだ。
ビールには揚げもの、とカウンターにあったミンチカツ250円也を。
レンチンして提供してくれた。
高菜は、お通し的なものなのかビールについてきた。
黒ラベルで喉が潤って、改めて冷蔵ケースを見るといろいろな一品、小鉢があった。
日本酒のアテになるものがけっこうあり、それならばと清酒(正一合)を注文。
酒のアテに塩サバ(小)、破格の150円。
安くて嬉しいし、安いなりに小さくはあるのだが、酒を一合飲むのに丁度よいサイズで具合が良かった。
酒は400円、注文時に燗をつけるか訊いてくれたが冷やで。
期待通りに“飲める食堂”だった。
良い食堂だった、寂れ感やTVやBGMといった音のない殺伐とした静寂も味わい深かった。
黒ラベル、ミンチカツ、焼きサバ、酒、しめて1,300円という安さも嬉しい。
上新庄にまた行く機会には、きっと再訪する。
↓「食べログ」での店舗情報