夜に通りすがってばかりだから開いてるところを見たことがなかったんだな、昼に行ってみたら営業してた。
看板、そして屋号が良いなぁと思ってたんだけど、暖簾がいいねぇこれがまた。
登録商標って大げさな……と思ってググったらWikipediaに項目があって、なんでも大元の店は1889年(なんと明治時代だわ)に創業して、いろいろあったが京阪神一円に展開する大衆食堂になったという壮大な店なのね。
知らなかったけど、そういえばいつかどこかで「力餅食堂」って屋号は過去に見かけたような気がしてきた。
俺は九州育ちで馴染みがないが、関西ネイティブなら深い思い入れがあるのかもしれないね。
まぁ歴史的なことはおいといて、とにかく昼メシを食いたくて行ったのです。
店先のメニューサンプルも食欲をそそる。
店に入ると、ああ古い風情、こういうの好き。
古いが、しかし整然としている。
お茶を出してくれて、ほっと一息。
品書きを見ると、そうラインナップは豊富ではないかな。
でもまぁ、これだけあれば不足はないでしょって布陣でもあるかな。
カツ丼を注文した。
目の前にカツ丼が現れると、出汁の良い香りが鮮烈に。
こういうのあんまりないよな、丼ものでここまで出汁が香るって、と思った。
食ってみると、ちょっと塩っぱさも感じるかな、でも美味しいな、と。
どこかちょっと上品な気もする、けど庶民的でもあるな、と。
庶民的、というのは客層もそうだったな。
近所に住んでるのであろうオジサン独りメシとか、だいぶ長いこと連れ添っておられるなぁという老夫婦とか、子供連れファミリー客とか、なんかこう日々ちゃんと生活してますという人が来る店って感じ。
そう感じたからか、古い大衆食堂ではメシを食うより酒を飲みたいしタバコも喫えると嬉しいなぁと思っちゃう俺なんだけど、この店に関しては酒とかタバコは求めずにメシをちゃんと食おうという気持ちになった。
この店に行ったのは2019年11月16日
↓「食べログ」での店舗情報
力餅食堂 (うどん / 野田駅(阪神)、野田阪神駅、海老江駅)