行ってみたかった喫茶店、十三の「外國船」。
行ってみたら閉まってたということが以前あって、今回ようやく入れた。
階下の店の派手な看板で、「外國船」はあまり目立たない。
狭い階段を上がって店舗は二階。
階段傍の看板は存在感があるのし、メニューサンプルのショーケースも目に止まるから見逃しはしないと思う。
コーヒーが300円で、個人経営の喫茶店にしてはけっこう安いなぁと感じる。
お値打ち価格のモーニングもあるが、立ち寄ったときは提供時間外だった。
かわりにランチが案内されていて、サラダが付くカツカレー630円って安いねと思った。
カレーライスが650円だから、比較してすごく割安感がある。
さて階上へ向かうのだが、ここからの情報量の多さが面白い。
“ラッキーにお過ごし下さいませ”というファニーな挨拶に迎えられる。
そしてステップごとに、なんだか頬の緩むメッセージと、外國の都市の名前。
なんだかお茶目に感じてしまうのだが、これはきっと“ちょっと素敵なひとときを今から過ごしてもらいますよ”と期待を高めるための演出なんだよね。
なんというか可愛い。
階段を上りきると、一気に洒落た雰囲気に変わる。
店内に入ると、内装が素敵。
古びていながら洗練された印象、かつウッディな温もり。
椅子や間仕切り、照明などの調度品がアンティークな風合いで、横浜ムードなのかはわからないけど魅力的だ。
どっちかというと船室のムードなのかな屋号からして。
とまぁ、店内の様子にウットリするのであるが、お店の人たちは庶民感丸出しの接客である。
元気な声で迎えてくれて、いろいろ世話を焼いてくれる感じの、大阪のオバチャンとオジチャンという感じ。
フロアからのオーダーに大声で応える厨房内のオッチャン、常連客と世間話をするオバチャン。
それはぜんぜん不愉快じゃなくて、良い庶民感なんだけど、内装とのギャップが。
そのギャップも面白いと思っちゃうんだけどね。
サラダもカツカレーも美味しくいただいた。
カレーは、欧風カレー方向へ近づきつつある家庭のカレー、といった赴きの美味しさ。
食後にのんびりしたかったのでコーヒーを追加注文したが、こちらはあまり好みではなかった。
まぁ、さっぱりしたコーヒーと言えるね。
面白い喫茶店だった。
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