駅のすぐ南に、道の両側に飲み屋が立ち並んでいる緩く湾曲した路地があって、店々の照明が煌びやかながらも懐古的な灯りだなと感じる光景だった。
その路地に、かわいい外観の店があって入ってみた。
なにがかわいいって、家なのかなって小さな佇まいと、「立呑 ぽっぽ亭」という屋号と、入り口脇にあしらわれた鳥のオブジェだ。
ああ、ぽっぽ亭だからポッポが……と、うっかり思ってしまったが造形はぜんぜんポッポではない。
まずビール、瓶の一番搾りか生のハートランドかとのことで、ハートランド。
美しいビールの注ぎっぷり、絵になる。
小さな立ち飲みで、この店がある路地そのものから感じるキャラクター性から古民家リノベーション系の新しい店かと予想したが、もう店は12年目とかだと。
そして、この路地の店はぜんぶオシャレ系と映ったから、どうせどこも禁煙だろうと思ったがここはタバコが喫える。
美しいビール、タバコが喫えること。
これでもう俺は上機嫌になった。
そしてここは、酒もアテも安い。
チーズの燻製190円という安さ、これだけでもうビールのおかわりと、そのあとにウイスキーを飲もうと決めた。
アンチョビポテトも良かった。
フェイマスグラウス390円、ロックちょい水で。
ウイスキーが安いのは良い。
フェイマスの他、ジョニ赤とかサントリー角も同価格だったかな。
いずれも、飲食店向けといった性格を持つ酒販店では1本1,500円はしないという価格帯で、それらはどれも390円で提供という価格設定はとても正直な値付けだなと思った。
そういうラインとは別に、カウンターにはもっとウイスキーが並んでいて、たとえばボウモア12年が600円だったな。
ウイスキーが安い店は良い店だ。
この店に行ったのは2019年10月28日
↓「食べログ」での店舗情報
立呑 ぽっぽ亭 (立ち飲み居酒屋・バー / 新福島駅、福島駅、中之島駅)