これは渋いなぁという外観の大衆酒場「京屋本店」大阪市都島区東野田町


<追記:2023年01月24日>
やっぱ京橋では、此処が好きだわ。
更新をサボっていた時期の積み残し、2022年06月のやつ。



振り返ると初めて立ち寄ったのって22015年だったんだなぁ、という感慨。
その頃は九州に住んでて、大阪の酒場って最高だなぁって感激してたよなぁ。
そんで今も、「京屋本店」最高だな。









初めて以来、何度か寄ってるんだけど、俺あんまり同じ店のことブログに書かないタイプなんで。
でもあんまりそうしてると、初めて立ち寄ったのが何年も前だと過去記事に埋もれるよね。
そんなわけでサルベージ的に、追記を。



このとき俺には珍しく同行者があり、立ち飲み屋で飲んだが、2軒目は座れる店がよいかなと。
だって普通の人は立ち飲みハシゴなんてしないよねぇ、ずっと立ってるのキツいよねぇ、と。
あ、初回投稿で“二人とか三人で騒々しく飲んで欲しくない”って書いてるのに、三人で来ちゃった。









既に1軒目で瓶ビールは飲んでいたから、日本酒から。
う巻き、カニカマの天ぷら、うまかったし日本酒に合ったな。



めちゃくちゃ激安の立ち飲みが開店したり、ちょっと空気が変わっていくかもな京橋だが。
この店だけは、ずっと今の感じのままで或って欲しいなぁ。


<初回投稿:2015年04月07日>
時の流れの積み重ねを感じさせる大きな木の看板、鮮やかに蒼く白い文字が染め抜かれた暖簾。
その外観に心惹かれて、古くからの大衆酒場であるらしいその店に入ろうと思った。

京屋本店:外観

看板にも暖簾にも“ミヨシ正宗”とあるから、てっきりそれが屋号かと思ったが「京屋本店」という店なのだ。

ガラガラっとサッシの引き戸を開けて店内に入ると、座面が赤いビニールの丸椅子が並ぶカウンターが左手に、右手にはテーブルがいくつか、全体ではそこそこのキャパシティ。
平日の15時台、大きなコの字形のカウンターには先客がちらりほらり。

席に着くなり、飲みものの注文を促され……もう慣れたわ、京橋はどこも注文を急かされるねぇ。
ハイボールを注文。

京屋本店:ハイボール

本当は、その店のメニューをじっくり眺めて、このアテがあるならポン酒だなとか、揚げ物が良さそうだからビールだなとか、ゆっくり考えたいのが俺のスタイルではあるんだが。
まぁ郷に入れば郷に従えってやつで、だいたい何にでも無難に合うよねとハイボールを注文するわけです。

この店、静かだ。
BGMなどなく、テレビの音声が聞こえるでなく、そして客も世間話をしているでもなく。
カウンター内は広いスペースで、何人かの板前っぽい職人っぽい人たちが黙々と仕事をしている。
夜の営業に備えてか、なにか食材を刻んでいる音が静かな店内に小気味よく響くのみ。

この静けさも良いなぁ。
なんつーか、馴れ合いがなくて、黙って飲み食いする空間で、それは居心地が悪くはない。
一方、テーブル席のほうにフロア係りとして(?)待機してるオイチャンは、穏やかにニコニコしている……さりとて客に世間話を振ってくるでもなく。
テーブル席のほうの壁にメニューが貼ってあり、それを眺めてアテを注文した。

大阪に来てるし、バッテラ食おう。

京屋本店:ばってら

関西に来てるし、ハモ食おう。

京屋本店:はも天ぷら

ハモは、季節じゃないが天ぷらだし、食っておこうと。
まぁ洗練されてない天ぷらなんだが、それなりにフワっとしてじんわり味があり。

ハイボール300円バッテラ350円ハモ天ぷら300円、会計1,000円いかず。
サッと気軽に飲み食いできていいね。
店内の沈黙も、独り飲みには悪くないね。
むしろ、二人とか三人で騒々しく飲んで欲しくないね、と思わせる。

後になって知ったが、ここって「酒場放浪記」で紹介されてたんだね。
それがどうしたって感じで、当たり前に普通に営業してるのが良いなぁ。
それでいて、「酒場放浪記」で知って来ましたという三人連れくらいの客があっても、フロアのオイチャンがにこやかに対応してくれそうな気もする。
いい酒場だなと思った。

↓「食べログ」での店舗情報

京屋本店居酒屋 / 京橋駅大阪ビジネスパーク駅大阪城北詰駅