高井田で高井田じゃなく豚骨「天下第一」大阪府東大阪市高井田西

大阪には“高井田ラーメン”というものがあって、それは食ってみたいものだなぁと「中華そば 光洋軒」に行ったのは、もう一年上も前のことだな。
すぐ近くに「中華そば 住吉」という店もあり、「光洋軒」と「住吉」が高井田ラーメンの両雄であるようなので、どっちも行ってみたいよなぁと思いつつ機会を得られずにいた。

以来、布施のほう行けそうなタイミングのときにGoogleMapsを眺めては「住吉」の情報を確認し“やっぱダメだ”と落胆することが幾度か……営業時間がネックなんだよ、閉まるの早いんだよ14時までだよ、それで行けないんだよ。
いやまぁ「食べログ」には18時って記載があるけど、どうも営業が何時までなのかは諸説あるようで、そもそも売り切れ次第終了というのが基本方針のようで、そうであれば14時くらいなんだろうなと思っていたほうが間違いないよなぁって。

そんなこんなで「住吉」に行くことのないままGoogleMapsを眺めることが何度かあったんだが、そのうちに気づいた。
あれ、近くに豚骨ラーメンの店があるんだ、と。
高井田ラーメン二大巨頭が並び立つ通りで、その並びに豚骨ラーメンの店を出すとは野心的なチャレンジャー魂よの、と興味が湧いたのですよ。
と、まぁ、はいここまでが長い前置きとなります。

天下第一天下第一

こちらが「天下第一」。
看板に“豚骨”の文字。
ただ、スープが豚骨だよというだけで、博多ラーメンとか九州ラーメンとかは謳ってないのね。

天下第一天下第一

そしてメニューを見ると豚骨オンリーではないと判った。
フレキシブルに対応するけど、デフォルトは豚骨だよというスタンスかな。
品名がシンプルに「ラーメン(並)」である商品のスープが豚骨であることから、やはりデフォルトが豚骨なのでしょう。

天下第一天下第一

「ラーメン(並)」を注文した。
見た目はシンプルで、ネギ、チャーシュー、モヤシが乗っている。
麺は博多ラーメンのような細さではなく、やや太めって感じ。

食べてみると麺の茹で加減は柔らかめで、ツルリとした表面の舌触り。
スープは、ちょっとポタージュみたいなクリーミィさで、表面には脂が張っていて。
うん、これって久留米ラーメン系でしょう。

天下第一天下第一

北部九州のラーメンには紅ショウガが欲しいでしょ、って思ったんだが見当たらず。
おろしニンニク、辛子高菜ならぬ辛子ニラがフリートッピング要因として用意されていた。
紅ショウガがないしゴマもないし、これはもう久留米ラーメンどころか福岡県とか熊本県でもないどころか北部九州のラーメンじゃないんだよ、ってことかもしれないね。
スープは豚骨だけど、まぁこの店独自のラーメンですわ、ということかも。

で、それが、美味しかったのよね。
俺は長いこと九州で暮らしていたわけだが、これはこれで美味しい豚骨ラーメンじゃん、と思ったよ。

この店に行ったのは2020年10月21日
↓「食べログ」での店舗情報

天下第一ラーメン / 布施駅新深江駅小路駅(大阪メトロ)