やたら黒板メニューが豊富かつ安くて質も高い「大衆酒場 おく」大阪市住之江区西加賀屋

昼酒を楽しむために、大阪メトロ四つ橋線で北加賀屋駅まで。
もしかして大阪市住之江区に来たのって、初めてかも。

大衆酒場 おく大衆酒場 おく

お目当ての店は「大衆酒場 おく」。
ああ、いいなぁ、まさしく昔ながらの大衆酒場の風情。
しかしまぁ、14時オープンというこの店、俺が訪れた14:50の時点で客が溢れている様子が確認できた。
開店ダッシュでどんどん席が埋まる人気店ということか。
それは良いことだが、俺が入れないのでは悲しいじゃないかと思ったが、幸いカウンター席に空きがあった。

大衆酒場 おく

まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。
ちなみにサッポロもありました、っつーか“瓶ビール、キリンかサッポロありますか”って訊いたら“どっちもある“との返答だったわけだが、それら以外もあったかも。

大衆酒場 おく

で、ビールをグビリとやって、さてアテはどうしようかという段になり、割と途方にくれるのである。
いや、嬉しい悲鳴ってやつなんだけどね、とにかくアイテム数が多いのよ、べらぼうに。
メニューが書かれた黒板は、画像に写ってる2枚じゃない、まだあるのよ。
なので、まず何があるのか把握しようとするだけでも秒単位じゃなく分単位の時間を要する。
それは“うわぁ、あれもこれも……あれもこれもあるぅ”っていうパラダイス感でもあるんだけど、優柔不断なタイプだとちょっとシンドいかもねって思うほど。

大衆酒場 おく大衆酒場 おく

黒板メニューに“肉どーふ”とあって、へぇ大阪の酒場で肉豆腐って珍しいなと注文してみた。
提供されたのは俺が肉豆腐として想定したものとは違って、黒く煮込まれたものではなく、味も醤油と甘みとっていうものではなかった。
でも、これはこれで良いね、って素直に思える関西の味だった。
あと、たいていの店で俺が注文してしまいがちな、とん平焼き。
これはまぁ想定内だった。

大衆酒場 おく大衆酒場 おく

お造りも豊富にラインナップされていた。
あじ、このボリュームで300円。
このお造り、けっこう歳がいってらっしゃる御大将が、丁寧に小骨を抜いてくれていた様子だった。
安く提供しているのに、手抜きも妥協もないなぁと感銘を受けた。
盛り付けにプラのバランが使われていたが、それを本物の葉蘭とまで言わずとも大葉とかに替えるだけでも“600円です”と言われてもまったくOKなんじゃないかと思ったが“バランでいいじゃないか安く提供できれば”というような店側の心意気とか矜恃があるんだと思う。
うまいもんを安く、っていうね。

そんで、お造りとなれば日本酒ですよ。
小瓶で提供されるが、中身は紙パック酒。
紙パックの日本酒であるところを、まったく客に隠さない姿勢も、好きだな。

大衆酒場 おく

そして寿司まである、本当にどんだけ豊富なラインナップだよ。
鉄火巻き、ぷりっとしたマグロが綺麗に巻かれて、これで200円だ。

安いし、質も高かった。
早い時間帯から盛況ってのは、お客さんほとんど近所の人なんだろって想像する、地域に愛される酒場って感じも良い。
あー、禁煙なのが俺にはちょっと残念だったが。
素晴らしい酒場だ。

この店に行ったのは2022月03月16日
↓「食べログ」での店舗情報

大衆酒場 おく居酒屋 / 北加賀屋駅