想定外だったコーヒーの味「Cafe CALEN」大阪市北区中之島

いつの間にか4月になってましたよ、って頃のこと。
桜を眺めとかないと散っちゃうじゃん、いま見とかなきゃ見逃すじゃん、って時期。
そんなわけで堂島川、土佐堀川沿いの桜を眺めましたね、散歩がてら。

Cafe CALENCafe CALEN

桜を愛でる散歩のついでに、花より団子的に昼メシを食おうと「Cafe CALEN」。
ここの屋号は“カレン”なぁとも思ったが、赤いテントに大きく書かれた“cafe CALEN”表記に準じておく。

Cafe CALENCafe CALEN

この店のことは以前にGoogleMapsで眺めてて、ガッツリ系メニューが豊富な喫茶店と認識していた。
実際に店頭のメニューサンプルを見ると、スパゲティのバリエーションが豊富だね。
いちばん惹かれたのはカツミートスパゲティだ。
ミートソースのスパゲティにカツが乗っててスゲぇ、っていう子供じみた嬉しさは、いい歳こいてんのにいつまでも子供っぽい精神構造の俺に、刺さる。

平日の、やがて13時になろうかってタイミング、店内は賑わっていてかろうじて席に着けたって感じ。
ランチタイムのピークからズラして訪れたつもりだったんだけど、いやいやぜんぜん盛況だったね。

Cafe CALENCafe CALEN

さほど待たされることなく、カツミートスパゲティ750円也が提供された。
サラダも付いてくる。
カツは、まぁ薄めですね、ってそれはいいの、それは主体じゃない、というのが食べ進めての感想だ。
主体はスパゲティだ。
昭和の時代の日本には、アルデンテという概念はなかった、という記憶がある。
なんなら、パスタは茹でたてを食うものだ、という認識もなかったと記憶している。
茹で置きを、フライパンでソテーして食うものだったよな、スパゲティってものは。
そういうスパゲティだった、この店のスパゲティは。
それが、懐かしさ含めてエモかったので、カツでもミートでもなくスパゲティが主体だという言い切ってしまいたい感情が湧いちゃった。

で、その昭和なスパゲティでけっこう感極まってたんだけど、このあと想定外が来た。

Cafe CALEN

アイスコーヒーです。
ホットかアイスか選べて、アイスにしました、まぁホットにしろアイスにしろコーヒーも付いてくるんだと把握してなかったもんで想定外、というのもあったが。
ところでコップがさ、なんか遠い昔に子供だったころ友達の家に遊びに行ったら家の人が飲み物出してくれるときのコップみたいにチープよね。
それでチープな見た目なんで、まったく期待しなかったのよ、このアイスコーヒー。
想定外に、うまかった、これが。
見た目から、シャバシャバに味が薄い、コクも苦味も香りもない安っぽいものかと予想しちゃったんだけど。
ぜんぜんそうじゃなくて、ドッシリとしてリッチな味わいだった。
ちょっと驚いた。

あまりに盛況だったので内装とかの写真を撮ってないんだが、けっこう良いのよ。
なんか変わったレイアウトで、馬蹄のような形のカウンターの島が2つあって、みたいなね。
そんで天板は凹凸のある銅板のようで、椅子は重厚感が素敵な造りで、照明のランプは洒落てて。
まったく、そういうところを味わえる状況ではなかった。
だから今度、ランチタイムから思いっきり時間帯を外して、コーヒーと内装を楽しみに行きたいと思った。
きっと再訪する。

この店に行ったのは2022月04月01日
↓「食べログ」での店舗情報

カレン喫茶店 / 渡辺橋駅肥後橋駅中之島駅