大牟田の老舗レストラン「だいふく」で洋風カツ丼を食べた。
かつて栄えた大牟田に「松屋」というデパートがあり、そこの食堂で人気だったメニューを復活させて商工会議所主導で盛り上げたいっていう、ご当地グルメってやつね。
ウェブサイトが作られ、洋風カツ丼が食べられる市内30店ほどの飲食店が紹介されている。
その中から「だいふく」を選んで食べてみたのは、老舗らしいから昔の味を忠実に再現してるんじゃないかなと想像したからなんだけど、まぁ俺にはピンとくる味ではなかったんだよね。
だが、沢山ある店のなかの一軒だけ試して洋風カツ丼はイマイチなものだと判断するのもアレだな、と思った。
ひとつだけ抽出したサンプルによって全体を評価してしまうのはフェアじゃないな、と思ったわけ。
そんで、また他の店でも洋風カツ丼を食べてみようと思ったのだ。
思ったのだが……ウェブサイトを見ていただくとわかると思うが、多くの店でそこそこ結構なお値段なんだよ。
お手頃な値段と思える店は居酒屋とかで昼には食えないとか、弁当屋のメニューであり店では食えないとかで、どの店を選ぶか悩ましいんだよね。
そこで、もう店舗で食えるなかで一番安いところでいいんじゃね、という投げやりな気持ちになってしまった。
そんなわけで、ショッピングモールゆめタウン大牟田にある「実演手打ちうどん 杵屋」へ。
チェーン展開うどん店である……。
老舗レストラン「だいふく」には正統を求めたのだが、チェーンのうどん屋って、そりゃ邪道なんじゃないかと思いつつも494円だしええやんけ! というやさぐれた気持ち。
こちらが洋風カツ丼になります。
ワカメスープと漬け物が付いております。
やっぱこの、見るからに邪道な面構えよの……。
画像でおわかりいただけるだろうか、ソースのようなものからゴハンが透けて見えてますね?
ゴハンとカツのうえにデミグラスソース、じゃなくて“あんかけ”様の餡になっております。
これがね、酸っぱいの。
ゴハンやカツに、合わないの。
なんかもう、食べるのに苦労して残さず食べるのに懸命になりました。
そんな俺を救ってくれたのは、前述のワカメスープでした。
うどんスープ流用のそれは、出汁と塩味が効いていて、ゴハンを食べ進めるのに力を貸してくれました。
ワカメスープがなければ即死だった(CV:池田秀一)って感じだったよ……。
いやぁ、やっぱトチ狂って邪道に手を出すと痛い目にあうって判ったわ。
ところで後になって知ったが、もっともオリジナルに忠実に「松屋」の洋風カツ丼を再現しているのは「彩花」という中華料理の店だとのこと。
中華で洋風かよって選択肢から外してたのに、そういうオチかよって思ったね。
もうね、俺は洋風カツ丼は、もういいや。
↓「食べログ」での店舗情報
杵屋 ゆめタウン大牟田1F店 (うどん / 新栄町駅)