いつもなら利用しないタイプの店に入ってみた。
天満にて、意図せずイタリアンなバルに入ってしまった。
それはそれで、こういうのも悪くないよねと思ったわけで、そのついでの勢いで普段なら入らない店に入ってみた。
たまには、自分好みの店にしか行かないという保守的な行動原理から踏み出して、インプットもしてみなくては。
路面店ではないが看板が目立つので見つけやすい「あずき色のマーカス」という立ち飲み屋。
この、なんというかポエムのような屋号、ちょっと俺にとっては戸惑う種類のセンスだ。
店舗は建物の奥の階段をあがっての2階。
カウンター内には快活な兄さんたちが。
でも無駄に元気過ぎないのと無闇にフレンドリーではないので、良い。
店舗自体は古いっぽいけど、キレイに使われているし調度のセンスも好き。
禁煙の張り紙があったが、ああ、うん、そうだねと思って心の準備はできてた。
(というのは、事前にGoogleMapsで画像を見て、なんか禁煙くさいなと思っていたので)
まずは日本酒を一杯、奈良の「篠峯」という酒。
サッポロラガー瓶やデュワーズのハイボールもあったが、この店は日本酒推しのようだったので。
涼しげなブルーのラベルと同様、「篠峯」という酒はすっきりと涼やかでうまかった。
酒のアテはどうしようかとメニューを眺めると、あずき色の酒粕レーズンバターという品が。
強く惹かれて注文してみたら、こいつがすごくうまかった。
もともと俺はレーズンバターって好きで、ウイスキーに合わせて楽しむのだが。
この、実際あずき色をしている酒粕レーズンバターは、あっさり目だから日本酒に合うし、旨味もあって良かった。
アテが良かったので日本酒おかわりしようと、ふたたびメニューを眺める。
各地の酒が、いろんなタイプが揃えてあっていいね、価格設定も手頃。
広島の「瑞冠 “クローバーサマー”」ってのを選んでみた。
瓶ごと透きとおったブルーで、さわやか涼しげ、すっきりうまかった。
いい店じゃないですか、これで禁煙じゃなければね、というのは俺の感想だ。
でもむしろ、もともと喫煙しない人は、この店を心おきなく楽しめるんだよなぁって、なんか羨ましい気もしたよ。
俺にとっても、こういうのも悪くないという楽しみ方は、意識して摂取していかねばと思ったりもする。
この店に立ち寄ったのは2022年05月30日
↓「食べログ」での店舗情報
あずき色のマーカス (立ち飲み居酒屋・バー / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅)