＜追記：2024年01月05日＞
リーズナブルな朝メシが気にいってリピートした「養生庵」。
夜は飲めるようだから機会があれば利用してみたいかも、でも禁煙だし、やっぱりないかなと思っていた。
機会があった。
平日19時台、店先は寂しい感じで、客の気配はなかった。
もう早仕舞いしたのかなって様子だったが、営業中の張り紙は出ていた。
暖簾をくぐるとノーゲスト、寡黙なおやじが静かに迎えてくれた。
なにか飲めますかと訊くと、酒しかないとのこと。
以前は生ビールとか缶チューハイとかあったようだが、そうか今はもう酒しかないんだ。
じゃあ、酒で。
アテにベーコンエッグを焼いてもらった。
ふむ、朝メシ利用が吉、と確認できた。
＜初回投稿：2023年07月20日＞
江戸堀での仕事の前に、わざわざ遠回りして“せんびる”10号館地下1階「養生庵」へ朝メシを食いに。
まぁ、言っちゃ悪いんだけど、地味でショボそうな外観である。
屋号「養生庵」は“ようじょうあん”って読むんだろうと思ったら、“ようきやん”なんだね。
駄洒落か、駄洒落なのか。
すっかり薄汚れたホワイトボードが店先に置かれ、メニューが案内されている。
緑色のマーカーで書かれた“朝ごはんをどうぞ！”という文字は、それなりに勢いがあって陽気かもしれない。
陽気な店主の店なのかなぁ。
それより朝食が350円だということが俺には重要、というかそれしか重要でない。
ベーコンエッグ、塩サバ、玉子焼きの定食か、どれも朝メシにふさわしいメニューだなぁ。
ちなみにコーヒーとトーストまたはホットサンドで喫茶店モーニング的に楽しむこともできるようだ。
わざわざ太書きにした“世界のネスレ”って、何かのギャグなのかな。
ベーコンエッグあわじのり付朝食350円也。
作り立て、焼き立てベーコンエッグに海苔とキャベツが添えられて。
ベーコンエッグには塩を振って、キャベツにはシーザドレッシングをかけていただいた。
調味料が豊富に用意されていて嬉しい、特に塩。
なぜなら俺は目玉焼きに醤油やソースをかけるのは嫌だからだ、塩と胡椒をかけたいのだ、断然。
しかしながらメニューに目玉焼きがある飲食店で、卓上に醤油やソースしかない店があるわけで。
そういうときに俺は、虚を突かれた思いがするのである。
それはそれとして、おいしくいただいた。
海苔も良い仕事をしてくれるし、味噌汁もちゃんとした味噌汁だったし。
ところで、店主は陽気ではなかった。
どちらかといえば無駄口を叩かず穏やかに仕事するって感じの、おっちゃんだった。
とはいえ、“ごはんはこんくらいでよろし?”と茶碗への盛り具合を見せてくれたりして、優しい。
気を配ってくれて、ホスピタリティのあるおっちゃんだなぁと感じた。
そんなおっちゃん手作りの朝メシを食って、なんかほっこりしたわ。
そういうわけなので、翌々日に再訪した。
今度は玉子焼き定食をお願いした。
これにも海苔ついてるのね、嬉しいね。
玉子焼きはもちろん焼き立てで、ちょっと醤油を垂らしたいかなって思う、穏やかめの味付けだった。
えーっと、どうでもいいと思うが、目玉焼きには塩と胡椒だが、玉子焼きだと醤油なんだわ。
味のしっかりした出汁巻きだと何もかけないけどね（読者諸氏にとってほんとどうでもいい情報）。
店先には昼のメニューも案内されている。
昼のほうがラインナップ豊富なのね。
あじフライ×2定食をアピールする手書きPOPには“おやじ、腹くくる。”というキャッチが。
ああ、自称は“おやじ”なんだなぁ、あんまり“おやじ”って雰囲気じゃないと思うんだけどなぁ。
やっぱ“おっちゃん”じゃないかなぁ。
夜は、缶ビールとか出してるみたい。
酒を飲む目的で夜に寄ってみるのもアリかなぁとか思ったが、残念ながら禁煙の店なんで、ちょっとね。
あと狭くて小さい店で、厨房の熱が伝わってきて、ちょっと暑い。
酷暑の季節には、かなりハードかもしれない、いや客より“おやじ”のほうが大変だと思うが。
入り口ドアとか無い作りの店っぽいから、空調を効かせるってできないんだろうなぁ。
あんまり褒めてないような気がしてきた。
いや、実はだいぶ好きになったのよ、この店。
朝メシが350円って、それを下回る金額でチェーン展開牛丼屋とかで食えるんだけどさ。
そういうところでは得られない嬉しさというものが、あるのよね。
朝も早くから店を開けて、俺のために“おやじ”が手作りのメシを食わしてくれる、っていう嬉しさ。
また再訪したいって思ってる。
この店に最初に立ち寄ったのは2023年06月21日
↓「食べログ」での店舗情報
養生庵 （食堂 / 本町駅、堺筋本町駅、心斎橋駅）