単独行動を常とし外で飲み食いするのも独りであることが基本である俺にも、稀に同行者がある時もある。
そうなると、俺だったら入ることはないなという店に入る機会を得ることになる。
天満の、これがいわゆる裏天満っていうんだろうな、というロケーションの「天満鮨」。
まさしく独りだったら入ろうと思わないオサレな店だが、同行者が強めに興味を示したので入ってみた。
まぁ店内もオサレ空間だわ、確かめもしなかったが禁煙に違いないクリーンな空間だわ。
サッポロラガー瓶があって嬉しい……が、最近ではこの“赤星”というのも陳腐化を感じないではない。
企業系ネオ大衆酒場が、安易に“酒場感”を演出するためのアイテムみたいになっててな。
この店がサッポロラガー瓶を出しているのも、そういうことだろうと感じてしまうのは否めない。
お通しが出る。
普段なら、あぁはいはい、客単価を上げたいがためだけの小鉢ね、と辟易するところだが。
なんかちょっと気の利いたものだったので、悪くないお通しだなと素直に思った。
寿司をつまんだ。
悪くない、というか美味しい、すごく安くはないが高くもない、納得の寿司。
で、それはまぁ別に特に刺さらなかったんだけど、天満にはお手頃価格で寿司を食える店は以前からあるし。
醤油が「甘」「造り」「鮨」と3種類あった。
そして塩が「海老」「抹茶」「藻塩」と3種類あった。
これは俺に刺さった。
塩は、天ぷらを食うために用意されてるんだろうが、寿司を塩で食うこともできるわけだ。
淡白な白身は甘い醤油で、青魚は塩で食ってみようか、ということができるわけだなぁ。
これは良いと思った。
寿司をメインとする飲食店で、安さで勝負しようとするなら天満では無理ゲーだろう。
ネタのデカさで競おうとするのも限界があるだろうし、個人的には下品で受け付けない。
醤油や塩を選べる、組み合わせを試せるという付加価値で他店と差別化しているのかな、良いね、と思った。
俺が勝手にそう感じちゃただけかもしれないけど。
でもまぁ、禁煙だから、やっぱり独りだったら入ろうとしないと思うんだけど。
しかし誰か同行者がいる際に、寿司とか食いたいと言われたなら、この店に連れていこうと思うかも。
それぐらいには、良いと思った。
この店に立ち寄ったのは2025年01月07日
↓「食べログ」での店舗情報
天満鮨 (寿司 / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅)