なぜならオネーチャンのいる飲み屋が密集する夜の繁華街であり、俺が好きなタイプの古びた飲み屋とかは見当たらないからなんだよね……いや俺もオネーチャンは嫌いじゃないけどさ。
そんな文化街に筑後のポン酒が豊富にあれこれ楽しめる店があるとの情報をネットで拾ったので、行ってみた。
店先にドカっと並べられた酒樽も楽しい「文化街さくら屋」、杉玉も下がっていていかにもポン酒な気分だねぇ。
えー、九州外の人はご存じないかもしれないが、久留米を含む筑後地方ってのは酒造りが盛んで24の酒蔵があるのよ。
毎年２月には酒蔵祭りがあって、沢山の人が訪れて盛り上がるのだ。
「文化街さくら屋」には筑後の19の酒蔵の酒がラインナップされていて、ポン酒好きには嬉しい店となっております。
一杯300円からと安く、また安価な飲み較べセットがあるのも嬉しいんだなこれがまた。
セットが４種類もあるってのが良いよね。
俺は……よし一番安いのにしよう、貧乏だから。
純米酒３種で500円、安っすー！
ぜんぜん安く見えねー！
この、なんだか高貴にさえ感じる供し方、ちょっと感動したよ、どれがどれだか判るように付箋がついてる心配り。
付箋に書き込んであるナンバーはメニューブックに対応している。
セットの中から気に入ったものを単品注文するのに便利だね。
また丁寧な解説が載っているので、セットのひとつひとつを試しながら、どんな酒なのかを知ることもできる。
親切だし、日本酒への興味を高めて欲しい、より識ってもらいたいという姿勢が伝わってくる。
良い工夫だよね。
うちはグルメブログではないので、それぞれの酒に対するインプレッションは割愛するが、柳川市の日野酒造「国の寿 壽限無 純米」が最も好みだった。
風味豊かな純米が好きだわぁ。
さて、店内もなかなかシャレてますよ。
外観は酒蔵風味の誂えだが、内装はカウンター廻りはモダンで、かつ酒屋っぽく酒が陳列されている。
フロアはちょっと土産物屋の店先かよって感じだが、まぁなんか日本酒の店って雰囲気はでてるよ。
お通しは、いい感じにポン酒に合い、邪魔もしないし見た目の彩りが良いね。
「国の寿 壽限無 純米」が気にいったから、単品で一杯。
和らぎ水も出してもらい、美味しくいただきました。
この店は、ポン酒好きには素晴らしくたまらん店だなぁ。
接客も丁寧で、居心地良く酒が飲める。
ただ、客層がちょっとアレだったな、どこの飲み屋のオネーチャンがどうのこうのって話ばっかしてるスーツのリーマン組が品がなく残念だったが、そこは夜の繁華街ってロケーションなんで仕方のないことか。
これからもポン酒を安く美味しく飲ませる店として、筑後の日本酒の文化を広める場として、発展して欲しい店だなと思います。
↓「食べログ」での店舗情報