昼から飲める大衆酒場「古賀久」と「松竹」の存在が羨ましい街。
そして西鉄久留米駅構内には立ち飲みの「大喜」があって、この3店があるだけでも俺にとっては形だけ政令指定都市の熊本市なんかより、ずっと魅力のある街だ。
熊本市の人口は74万ほど、久留米市の人口は30万ちょい。
街の魅力は、人口の多い少ないには関係ないってこった。
さて久留米には、酒屋の角打ちが今も何軒かある。
角打ち風居酒屋なんてふざけたもんじゃなくて、ちゃんと酒屋がやってる正しい角打ち。
それを巡ってみたよ。
まずは六ツ門の「ことぶきや酒店」。
六ツ門のアーケードより、ちょい南で川の方にある年季を感じる酒屋。
入ってすぐに角打ちカウンターがあるが、その奥には地元の常連さんが集う座りスペースがあり、更にその奥は住居か。
けっこうな人数の常連が奥に陣取るが、立ちスペースにも数人の先客が。
よそ者で一見の俺も、もちろん手前の立ちスペースへ。
売り場の冷蔵ショーケースを覗くと、ビールやら缶チューハイやらが豊富で、レーベンブロイが目にとまってそれを。
都度払いかと訊くと、どっちでもいいとのことで後でまとめて払うことに。
アテになる乾きもの、スナック菓子が売っていて、ブルボンのプチを。
ま、カップ酒と柿の種ってなセレクトのほうが渋い角打ちには似合うのだろうが、フラっと入ってパッと目についたもので済ませるってのも角打ちらしいよな。
そんなに広くない店内で、奥は和気あいあいだが手前は黙って飲むって感じ。
店主は無駄に喋らず、それでいて応対はちゃんとしてくれる。
酔客に話しかけられることもなく、静かに立ち飲める。
売り場奥にはウイスキーが並ぶが、ラインナップが昭和でいいね。
箱に収まってるジョニ黒、ジョニ赤はいったい何年ほど棚に鎮座しているのだろう。
むきだしのジャックダニエルズは、だいぶ時の流れに身を晒しているようだ。
さて、角打ちだから長居せずに撤収するよ。
レーベンブロイとプチで、会計370円也。
この安さよ。
お小遣いで毎日でも入り浸れるな。
素晴らしいね、角打ちっていうものは。
【広告】Advertisement
↓「食べログ」での店舗情報
ことぶきや酒店 (立ち飲み居酒屋・バー / 西鉄久留米駅、花畑駅)