タバコ屋だと思っていたが角打ちできる酒屋だったよ上川端商店街「山崎酒店」

あの角のタバコ屋、として俺の中でお馴染みの店だったのです。
それはもう、たぶん20数年間くらいタバコ屋だと思い込んでいたな、俺。

山崎酒店:外観

上川端商店街の「山崎酒店」。
地下がちょっとした飲食街の様相を呈している新川端グレイスマンションビルのある角に位置する。
グレイスマンション地下の韓国料理屋「民俗村」も何度か行ったし、それよりも「アンドロイド」ってバーに、よく行ったなぁ若い頃に。
俺の“若い頃”っていうのは、もう四半世紀ほど以前のことだ。
それくらい前から、ずっとタバコ屋だと思い込んでいたのだ。

さて、上の画像にも写っているタバコを売るカウンターの、画像左手にビールとかはいってる冷蔵ショーケースがあるのですよ。
さらにその奥に、酒を陳列している棚があり、“お酒コーナー”という表示があるんだよねー。
その辺りを観察してりゃ、酒を売ってて店内で立ち飲みできるのかもと気づけるんだよねー。
まったく気づいてなかったんだよねー、ずいぶん長いこと。
俺ってアホかも。

それはそうと、その酒を陳列した棚の辺りで飲めるわけではないのです、飲めるのかと思ったけども。
店の人に飲めますかと訊くと、別に入り口があるのでそちらから、とのこと。
いったん店の外に出て、タバコ小売りカウンターより少し那珂川の方に、目立たない地味な入り口があったのだ。

山崎酒店:外観

ここが、角打ちエリアの入り口なんだねぇ。
間口も広くないが、さらにビールケースが置いてあるもんだから開口部はだいぶ狭い。
そして、中はどうやら混んでいるようだ。
混んでる酒場ってのは苦手なんだけども、このちょっと秘密(ではない)の入り口の奥の世界には飛び込んでみたい誘惑は強かった。
ガラッと店内に入ると、

山崎酒店:店内

まぁー、狭い狭い。
体感四畳半くらいの空間で、カウンターの内側のスペースも差し引いたら客のためのスペースって体感三畳くらいかしら、そこに何人もの勤め人のオッサンがひしめいて立っている。

しかしまぁ、皆さん常連で飲み慣れたオッサンたちばかりなのだろう。
ただでさえ狭いところに見知らぬ一見が入ってきたのに、排除の気配など一切なく譲り合って空間を作ってくれた。
だから、なんとか俺も立ち場所を確保できた。
皆さん真っ当に勤め人のオッサンたちと見受けられたが、勤め人でない妙なオッサンである俺にもウェルカムだった。
あまりの人口密度に店の人とコミュニケーションがうまくできず注文システムなど訊く余地がなかったが、オッサンたちが親切に教えてくれた。
なんだったかわかんないんだが銘柄は、純米酒を冷やで一杯いただいた。

山崎酒店:酒

すごい人口密度で常連ばかりでという空間だが、居心地はまったく悪くないのだ。
売り場とはまた違う空間である点で、正統角打ちの風情ではないのだが、此処は良いな。
常連だらけのようであって、此処では誰もが酒が好きな只のオッサンでいられる、という空間だと思った。

ところで、混雑のなか飲んでいて、どうも既視感を覚えた。
前にも来て、飲んだような気がしないでもないなー。
そりゃ長いこと店舗の存在は認識してるから一度くらい気まぐれに入ってみたことがあるかもしないねー。
うーん次は、来たことがあると記憶がしっかりしているスパンで再訪したいなと思う。

上川端10-15 ローズマンション川端1F「山崎酒店」角打ちは18:00から