友人にお誘いいただき、佐賀県三養基郡みやき町「天吹酒造」の『春の大試飲会』に行ってきたよ。
佐賀と久留米の境目あたりは日本酒の酒蔵が密集してるのよね。
そんで城島の蔵開きは、もうけっこうビッグなイベントになってるわな。
それとは違う、ちょっと穴場的なイベントということになるんだよ「天吹酒造」の『春の大試飲会』。
住所的に佐賀県ではあるが、福岡からのアクセスはJR久留米駅からバスで、ってのが便利だろうね。
バスの本数はそう多くないが、所用時間は15分くらいかな、料金は260円くらいだっけ片道。
県道沿いに、いきなり在るという感じで酒蔵が佇んでいる。
その外観から受ける印象は“佇んでいる”という風情だが、『春の大試飲会』だってんで大勢の人が訪れていた。
この日を楽しみに、各地から酒飲みが集結したって感じね。
会場に入る前に、ひょっとしたら中は完全禁煙かもしれんと思い人気のないところでタバコを喫って(携帯灰皿常備)戻ったら、なんかけっこう並んでたね。
『春の大試飲会』は午前の部と午後の部にわかれて行われており、午後の部に参加した。
やっぱ、みんな午前から飲むのはいろいろアレだしってんで午後の人出のほうが多かったのかな?
もちろん目当てはポン酒を飲むことだが、酒蔵を訪れるってのも楽しみだったわけで。
趣がある建物だよなーと思ってたら、有形文化財なんだなー、なるほど納得(浅い感想だな)。
母屋には物販とか展示があって、中庭を抜けて蔵へと通じる。
中庭と蔵の中が試飲会の会場になる。
立ち飲みテーブルが、それはもうたくさん用意されており、何組もの酒飲み達が思い思いに酒を飲む。
食べ物の持ち込みは、可というか推奨で、いろんな酒のアテをいろんなグループが用意していた。
一升瓶でたっぷりの和らぎ水が、蔵から提供された。
水がたっぷりって嬉しいわ。
中庭、蔵の中の各所に試飲ブースが設営されており、それぞれに5種類ほどのポン酒が振舞われる。
それでトータル30種くらい、味わいの違った酒を飲めたな。
だから、使う米は同じなのに精米具合が違うとこんなに味が変わるのかってのを気付けて楽しい。
そりゃ知識として知ってることだが、実際に飲み比べて実感できるのは面白いよね。
それにしても、いい感じに酔いにまかせて酒蔵の中をうろうろできるって妙な感じだし愉快だ。
貴重な体験。
こういう楽しさ盛りだくさんなイベントなのに、参加費1,000円という破格。
なんて、なんて有難いんだ。
あ、中庭に喫煙スペースがあったので俺的に救われたことも付け加えておこう。
日本酒好きには歓喜のイベントだ。
そして、イベント規模が、まだそこまで大き過ぎないのも快適。
『春の大試飲会』は毎年おこなわれるので、来年もまた行きたいと強く思ったな。
「天吹酒造」佐賀県三養基郡みやき町東尾2894