たまたま通りすがってしまったよ、「大衆酒場ホームラン食堂」。
ならば素通りする手はないな。
とにかく生ビール199円というのがアピールされていて、しかもそれは発泡酒ではなくサッポロ黒ラベルだというのが大きなインパクト。
この店のことは事前にネットで情報を拾っていて、看板にある生ビール199だけじゃなく他の飲みものもアテも安いものがいろいろあって注目していたのだ。
立ち寄ったのは日曜の15時台、すでに店内はけっこう賑わっていた。
入ってすぐに独り飲みに向いた立ち飲みカウンターがいくつかあったが、ほぼほぼ埋まっていた。
飲みものを供給するカウンターが島のようにあり、そこを囲むような立ち飲み席に場所を確保した。
ざっとメニューを眺めると、ほんとにいろいろ安いねぇ。
松竹梅「天」278円と、かつおたたき199円を注文した。
いや……ここは黒ラベル199円だろ? って思うよね。
うん、でもね、実はもう3軒で既にビール5本ほど飲んでてね、もうビールはいいかなって思っちゃったんだ。
(余談だがこうやって俺は“この店ではこれ“っていうマストなものを逃す傾向がある)
かつおたたきに惹かれたのよ、店員のオニーサンが本日の鮮魚ありますヨって案内されたし、こういう激安の店って揚げもの焼きものメインのメニュー構成かなって思ってたら刺身があるのかって思っちゃって。
かつおたたきは、提供されてファーストルックで“なにこれチャーシューかなんか?”って思ったけどね。
もうちょっと盛り付けをどうにかすれば、と思ったが199円なのでいいのだ。
食ったらちゃんとかつおでした。
奥の方までけっこう広くて、座れるテーブル席がいっぱいあるようだった。
若者たちの宴で盛り上がっていたが、立ち寄った日が日曜だったからか成人式前日だったからか。
独り飲みしてる客も年齢層は低めでスタッフも若くて、なんか若者安酒パラダイスな感じがする。
俺は、昔ながらの・昭和の・古びた・うらぶれた・鄙びた・こ汚いといった形容がつくような大衆酒場や立ち飲み屋が好きで、ここはどれにも当てはまらないのだが、嫌いじゃないな。
いや、むしろ好きだな。
そういや小倉には「ももたろう」って店もあるな。
やはり“昔ながらの”ではない、新興の激安立ち飲み屋だ。
あまり激安の店ばかり流行るというのは日本の経済という側面から好ましくないとは言えるんだが、それはさておき小倉には新しい波が来ているのかなって気がする。
レトロとかセンベロとかノスタルジーではないサイドから興るクソ安い立ち飲みっていう文化が生じてきているのかもしれないと思うと、これから楽しみだなぁ。
↓「食べログ」での店舗情報
大衆酒場ホームラン食堂 (居酒屋 / 平和通駅、小倉駅、旦過駅)