安い素晴らしさ美味しい素晴らしさ「二劫」大阪市浪速区難波中

難波中、なんばパークスちょい西南の地味な通りになる「二劫」という立ち飲み屋は素晴らしい店だった。
屋号は“にこう”と読む。

二劫

なにが素晴らしいって、料理のレベルが高い。
そしてそれが、べらぼうに安く提供される。
美味しい、安い、客にとってそれ以上のベネフィットがあろうか。

ところで写真撮影禁止の店なので、食べたり飲んだりしたものの画像はない。

豚の角煮、ゴロっとボテっとした大きさの存在感。
柔らかく味わい深くもしつこくなく仕上がっていて、これが200円。

鶏のタイ風カレー煮、ホロホロっと煮込まれた鶏肉が惜しみなく。
もはやこれは“風”とかじゃなくタイカレーだよねというレベルで、200円。

それから、秀逸だと感激したのが100円のパテ。
夏野菜のパテで、アッサリ控えめながら必要十分な味付けと枝豆の食感とか(たぶん)パプリカの爽やかなほろ苦さも感じて奥行き深くレベルの高いものだったから、思わずおかわりした。

美味しい食べものが安いだけでなく、酒も安い。
ジョニーウォーカー赤が一杯200円とかってレベルの安さ。
そりゃジョニーウォーカー赤は安いウイスキーだが、山崎や白州などでも400円という価格設定。
グランツの、ちょっとエイジング忘れた12年だか18年だったかな、400円のそれを何杯か飲んだな。

二劫

店主は、ニコニコ接客みたいなものが、一切ない。
客の注文をさばいたら本を開いて読んでたりする。
それを不満に思う人もいるんだろうなと想像するが、俺はぜんぜんどうでもいい。
美味しい食べものと酒を破格に安く提供してくれるだけで、もはや最高のホスピタリティと思えるから接客にウェルカムな態度とかまで求めるなんて、品性下劣な人間の要求だと言える、と断言する。

また行きたいな「二劫」。

↓「食べログ」での店舗情報

二劫立ち飲み居酒屋・バー / 大国町駅難波駅(南海)今宮戎駅