こういう酒場が大好き「能登屋」大阪市浪速区難波中

仕事で大阪へ来たのだけれど、仕事はすぐ終わった。
あとは酒を飲むだけだ。

仕事の訪問先は四ツ橋線なんば駅の近くだったので、その辺りで早めの時間帯から飲める店としてチェックしていた「能登屋」へと向かった。

能登屋

素敵な外観で、すぐに判ったな。
すごく、何気なく其処にあるという佇まいが良いね。
俺は事前に調べて向かったわけだが、なんの予備知識もなく通りすがったなら歓喜しただろうと思う。
この辺りの勤め人が仕事帰りに目を留めて、おっ、ちょっと良さげかもと立ち寄りそうな、日常の延長のなかにあるという風情を感じる。

能登屋

それはそうと、暖簾にも提灯にも置き看板にも記されていて、なんなら屋号より目立ってる気がする“ねのひ”ってのはナンだろうねと思ったよ。

ガラガラっとサッシの引き戸を開けると、厨房を囲むカウンター席、奥へとテーブル席。
そこそこお客さんが入ってて店内の様子を撮るのは憚られたので画像はない。
客は、ほとんどオッサンだったな……オッサンしかいなかったっけ。
俺もオッサンなので、馴染める空気。

能登屋能登屋

カウンターにはネタケースがあって、天井から品書きの短冊が下がっていて。
さていろいろあるようだ、どうしようかなと思った。
ここの前に酒屋の立ち飲みでビールは飲んでいるから、チューハイかなポン酒かな。

能登屋

ふとカウンター内に目をやると、どてが美味しそうに煮えている。
そうだな大阪に来てるし、どて焼いいよねぇ。

能登屋

お酒280円、どて焼350円。
安い。
そして、気になった“ねのひ”というのは酒の銘柄だと判った。
どこの酒かと訊くと、愛知県だとのことで関西の酒じゃないのかと思ったが、まぁいいや。
それにしても、どて焼がうまい。
濃厚な味で酒がすすむから、もう一杯おかわり。

いい具合に庶民な空気で、店の人も気の良い感じで、心地よく過ごせた。
こういう店が、大人気で盛況ではなく行列なんかもできてないというのが、良い。
そこら辺にどんだけでも良い飲み屋があるってのが、大阪の懐の深さだと感じたな。

↓「食べログ」での店舗情報

能登屋居酒屋 / 大阪難波駅なんば駅(大阪市営)JR難波駅