趣き深い純喫茶「心斎橋 麓鳴舘」大阪市中央区心斎橋筋


上本町で仕事をしたあと、シネマート心斎橋で映画を観ようと移動。
観る前に、仕事モードから切り替えるためコーヒーブレイクをと「心斎橋 麓鳴舘」へ行ってみた。









スルっと見つけられなかったよ、すんごい目立たない細い路地にあるんだね。
そういうロケーションと、古びていてノスタルジックな外観で、なんだか秘密のアジトっぽさを感じた。



ちなみに店先に、ちんまりとしたテーブル席が設置してある。
そこは喫煙スペースである。
つまり店内は禁煙だ(ぎゃふん)。









麗しいカーブを描く、優美なカウンター。
このカウンター天板は一枚板なのだろうか、すごく立派で、また経年によって味わい深い。



店内に飾られた絵や写真とか、照明とか、とても雰囲気の良い空間を形作っていた。
演劇や音楽をやってたり物書きを志したりする若者が、たむろしてたかもしれないね……30年ぐらい前は。
そう想像させる雰囲気がある。









コーヒーをお願いした。
カップとソーサー、添えられたスプーンまで凝った意匠のものだった。









カウンター奥にはウイスキーのボトルが並ぶが、夜は飲めるんですか、と訊けるような雰囲気ではなかった。
というのは、お一人で店を切り盛りするミストレスが、いっぱいいっぱいなご様子と見受けられたから。
店内には先客の女性グループが2組ほど、きっと純喫茶ブームで訪れたんだろうなぁと窺われた。
そして後からも、やはり女性グループが。
一人で店を回していると、グループ客が続くとオーダー受けたり商品を用意したり配膳したり、大変よね。
まぁお客さんが来てくれることは良いことだが。



店内BGMはレコード演奏だった。
ビートルズのアルバム、次いでウェス・モンゴメリーによるビートルズのカバー。
忙しい最中、レコードをかけ替えるのも大変そうだったなぁ。
でもやっぱりレコードじゃなきゃ、っていう強い想いがあるんだろう。
なかなか他にはない、趣きのある喫茶店だった。



この店に立ち寄ったのは2023年11月27日
↓「食べログ」での店舗情報
麓鳴館喫茶店 / 心斎橋駅長堀橋駅四ツ橋駅