<追記:2022年12月06日>
けっこう久しぶりに「かんむりや」。
もう何ヶ月かぶり、くらい。
月に何度か行くこともあれば、だいぶ行かないときもある。
だいぶ行かないと、気になってしまう店なのよね。
この日は猫さんが近寄ってきてくれて、目線までくれて嬉しかった。
撫でても拒否られなかったので、至福。
トマトチューハイとソーセージ天ぷら。
フリッターみたいな天ぷら、いちから調理してくれて、100円。
相変わらずの手間隙と、べらぼうな安さ。
店の空気も変わらず、なんかホッとする。
また寄ろう。
<追記:2019年11月23日>
なんとまぁ、4年ぶりの再訪になっちゃったな「かんむりや」。
こないだ十三で観た映画、西成をモチーフにしてたり助成金に関する大阪市の対応でもちょっと話題になってる「解放区」という映画に、この店が登場していた。
店がロケ地となっただけでなく、店主が出演もしていた。
それで、ああ「かんむりや」行きたいな。と。
瓶ビール、店主が華麗に抜栓してくれた、華やかな音とともに。
平日の16時台、狭い店内はほぼ埋まり、カウンターの隅になんとか座れた。
気づけば先客の会話の輪に自分も加わっている。
ビールのアテに、6Pチーズを2個(1個80円)
個包装の上から塩が振られていて、いったん皿に振り落としてから剥いて、塩をつけて食った。
チューハイ300円。
先客数名、ほぼ「解放区」を観てて、映画の内容とかについて話して、受け取り方がそれぞれだなぁと楽しかった。
一方、店主はお好み焼きと格闘していた。
けっこう長いこと、じわじわと工程が進み、合間に飲み物のオーダーをさばきつつ、たぶん30分以上かかってお好み焼きが完成したなぁ。
いちから、手抜きなしに手作りする過程を眺めているのも酒のアテになったな。
やっぱり独特の空間だったな、楽しかった。
今度は短いインターバルで、また寄ろう。
この店に行ったのは2019年11月22日
<初回投稿:2015年07月15日>
地下鉄御堂筋線でいえば動物園前から天王寺へのルート、の地上はなかなか広い道路で立派なビルも建っているけど(主に進行方向左手)庶民な家屋も混在(主に進行方向右手)してるねぇ。
東横INNあべの天王寺&ホスピタルINN市とかいうホテルと病院のハイブリッド? を左に見つつ小さい角を右手へ入って行くと、昔ながらの庶民の路地だねぇ。
この路地に「かんむりや」という、ちょっと個性的な店があるとネットで情報を拾っていたので、そこを目指していたわけです。
なんか暗い通りだし家とかアパートが並んでて店なんかあるのかなと思ったが、あった。
こちらが「かんむりや」。
派手な“ジャグジー!”っていう電光看板は向いの銭湯のもので「かんむりや」とは関係ございません。
つーか、そこが目的の店だと思わずに通り過ぎてしまった。
飲み屋を探している気でいたから、店先のテントに“いか焼き・たこ焼き”と大書してあるのだけ目に入って、ここは違うなと思ってしまってね。
壁やドアがなくオープンな店先は透明ビニールで覆われている。
狭くてゴチャゴチャした店内はカウンター数席のみ、カウンターの奥もゴチャゴチャ。
俺を見知らぬ一見客と認識するや、お客さんの写真は撮らんとってと店主から一言あったのが西成区ならではか。
先客は一名あって、その隣の隣ほどに陣取って、まずビール。
ラガー缶ですよ。
雑然とした小さな店で、出すビールが缶ビールっての、そういうの好きだよ俺。
いや生ビールや瓶ビールもあるんだけどね、あえて缶ビールが、この店の空気に合う気がしてね。
なんというか……路面店なのに雑居ビルの地下にあるかのように穴蔵っぽい。
いや漢字一文字で表すなら“窟”ってのが最も似合うかなぁ。
とはいえ、別に魔窟ではないよ。
ビールのアテに、ちくわちーず200円を注文。
スナック菓子も添えられ、なかなかのボリュームだ。
つーか、この店は食べものメニューがやたらと豊富で、しかもすごく安い。
100円台のアテが多く、300円も払えば立派にメシも食えるんだよ玉子丼とかカレーライスとか。
なんでもあって安いという、食べものワンダーランドって感じ。
先客と店主と、日本芸能界で最初に巨乳として認識され、それが売りになったのは河合奈保子で間違いないだろうか、いやアグネス・ラムかもしれないが彼女は今でいうグラビアアイドルであり歌手としてデビューして巨乳が注目された河合奈保子のほうが偉大であるみたいな、実にくだらない話をしながら楽しく飲んだ。
くだらなさに興が乗り、チューハイレモンを。
大きなジョッキに、なみなみ300円。
巨乳のほかにも、俺の後から来た客とも実にくだらない会話を楽しんだ。
店主は控えめでありつつ、客同士の会話に良い感じで燃料を注ぐのが絶妙だ。
初めて訪れたが、ついつい長居してしまったよ居心地が良くて。
人によっては、小汚く、うんさんくさい店だと拒絶反応を示すかもしれない。
しかし、安さという判りやすい魅力がありつつ、目には見えないが“世の中にはいろんな奴がいて互いに尊重し合って楽しくやれると良いよね”っていうような、個人主義かつグローバルな空気を感じた。
大阪の西成区の片隅でグローバルかよと思われるかもしれないし、インターナショナルな客層でも全然ないんだけど、視野としてのグローバルさというのは、こういうところに息づいている気がするんだよね。
俺は好きだなこの店、また立ち寄りたいと思ったよ。
↓「食べログ」での店舗情報
かんむりや (居酒屋 / 動物園前駅、新今宮駅前駅、今池駅)