なにはともあれマグロだな大須3丁目「末廣屋」

大曽根駅を起点に4軒の酒屋を巡り名古屋でも角打ちが楽しめるんだなと満足して達成感も得て、大須へ。
大須へは、何度も行っている。

おばあちゃんの原宿こと巣鴨のようであり、「コメ兵」をはじめ古着屋や衣料品店が密集して若者が集まるファッションの町でもあり、電気とヲタクの街である秋葉原や大阪の日本橋のような側面も持ち、なおかつ外国人が集い店内では日本語が通じないようなバーもあったし、Electric Lady Landがあるから俺にとっては名古屋ロック文化の象徴のような町でもある大須。
そういう、いろんな要素が混在する大須が、なんだかすごく好きだ。
そんなわけで、名古屋へ行けば必ず立ち寄るという勝手知ったる大須へ、今回も足を運んだ。

などと、俺はそこそこ大須には詳しいぜみたいなことを書いたくせに、大須に有名な酒場があるとは知らずにいた。
「末廣屋」という店だ。

末廣屋:外観

看板が渋いねー、なんだか期待させる店構えだね。
まぁ、建物自体は普通に小さいビルみたいだからトータルで歴史や風格は感じないけども。

末廣屋:外観

でもまぁ藍色の地に大きく“酒”と白く抜かれた暖簾は良いし、赤い提灯のくたびれ加減は素敵。

この店は15時開店で、開店すぐの入店を狙わないと行列必至という情報をネットで拾っていたが、16時台遅めにフラっと行ってみたら並ばず入れて助かった。
とはいえ、ほぼ満席みたいな感じで俺は独りだからなんとか潜り込めたって感じではあった。
やや窮屈さを感じつつカウンター席に着き、さて飲もう。
酒屋を4軒巡ったあとだから、軽めにしようとハイボールを注文。

末廣屋:酒

缶のハイボールがでてきた。
ま、気取ってなくて良いわな。

そして、この店ではマグロが良いらしいとの情報があったので、とりもなおさずマグロだ。

末廣屋:料理

これが、美しく分厚く切りそろえられて、でもツマにキャベツかよって安っぽさを感じないでもなく、いやでも色艶の立派なものだった……という見た目のことはともかく、大変に美味しいマグロだった。
しっかりした食感でありつつ、どこかふんわりとして、旨味と脂の甘みで、なんだかうっとりするくらい。
こりゃー見事なマグロですねと、感銘を受けたね。

店自体は、大衆酒場ってんじゃなくてカウンターメインの大皿料理居酒屋って雰囲気で、そこまで魅力を感じない。
まぁそれは俺が勝手に老舗大衆酒場みたいなのを期待しちゃってたからで、外の看板や暖簾にはそういう魅力を感じたけど店内には感じられないなってことに過ぎない。
普通に活気があって良い居酒屋だと思うよ。

大衆酒場的ロマンは求めず、なにはともあれマグロを求めて行くと満足度高いと思うよ。

↓「食べログ」での店舗情報

大衆居酒屋 末廣屋居酒屋 / 上前津駅大須観音駅矢場町駅