名古屋では、そういうことには事欠かないね。
いわゆる“名古屋メシ”ってものが、いっぱいあってね。
味噌カツ、手羽先、きしめん、過去に食べてみましたよ。
味噌煮込みうどんは老舗といわれる山本屋総本家で食べましたよ……正直マズいなぁと思ったけどね。
で、今回は台湾ラーメンというものを食べてみようと思いました。
で、どうやら「味仙(みせん)」という店が元祖であるらしいので、そこで食べるべきかなと思いました。
「味仙」の本店は千種区の今池なんだが俺は名古屋駅あたりをウロウロしていたので、まぁ手近なところでと名駅店でいいんじゃないかなと思いました。
中華料理の店らしい派手な配色の看板だねぇ。
遠目に見るとぜんぜん流行ってなさそうに見えたが、実際はなかなか盛況でした。
入ってすぐレジ脇の厨房は、けっこうな人数が忙しく働いていた。
店内もほぼほぼ満席、何人かのグループ客が多くて台湾ラーメン単体を食いに来たってより酒飲んで食ってという居酒屋みたい使い方が多かった印象。
俺は独り、酒は注文せず台湾ラーメン“アメリカン”を注文。
デフォルトの台湾ラーメンの他に、アメリカンとイタリアンがあるんだねぇ。
初めて台湾ラーメンを食べてみるんだから、本来はデフォルトを注文すべきなんだけど、とにかく辛いらしいから。
俺は辛いものがそんなに苦手ってことはないんだけど、辛いものを食べると汗ダラダラになっちゃうんだよ。
頭部、首から上の発汗が尋常じゃなく、だから周囲の人に汗ダラダラなのが露見してしまうので、うわぁメッチャ汗かいてるヤバい奴がいるって思われそうだから外食時には辛いものは敬遠しているんだわ。
そういうわけで、辛さが穏やかであろうとアメリカンにしてみたわけです。
オーダーが通ったら水が出てきたね、グラスとボトルで。
ふーむ、そんなに水が欲しくなる辛さなのか……。
そう考えるだけで、じんわり額に汗がにじむわ。
つーか、他の客も台湾ラーメンを注文しており次々に厨房で調理されてるわけで、その熱気と辛さが店内に満ちているようで料理が出る前から辛さの前兆に晒されてもいて、じんわり汗がにじむわ。
そして、出てきました台湾ラーメンアメリカン。
ああ、今これを書いている今も額に思い出し汗が……。
ひとくちスープをすすると、辛い。
辛い、もうひとくち。
辛い。
しかしこれは、止められない辛さだ。
まだ食べ始めたばかりという時点で、もう唇がヒリヒリとしてきたが、旨い。
旨くてスープをすするのを止められない。
麺で人心地つけるが、麺を食べ終えてしまってもスープと、スープに浮いている挽肉をすするのを止められない。
もはや汗ダラダラダラダラなのに、止められない。
台湾ラーメンは、名古屋観光的にネタ的に食べてみようと思っただけなのに、予想を裏切る美味しさだった。
味噌煮込みうどんは、こんなもん全然うまくねーよと思ったのだが台湾ラーメンというものはうまいじゃん。
そう思ったね。
とはいえ、似たようなものは全国にあり、台湾ラーメンと名乗っていなくても辛い麺類はどこでも食べられると思うので、あまり名古屋オンリーとは思えないかなぁという感想もあった。
いやでも、名古屋で台湾ラーメンを食ったということには大きな満足を覚えたよ。
↓「食べログ」での店舗情報
味仙 名駅店 (台湾料理 / 国際センター駅、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅)