店内エリアも客層もゾーニングされてて面白い酒屋で角打ち「丸允酒店 」福岡市東区箱崎

箱崎の「業務スーパー」に買い物に行った際、近くに角打ちできる酒屋が二軒あると確認し、うち一軒「上滝酒店」に立ち寄って飲んだ。
もう一軒は、次の楽しみにとっておこうと思って、次の週に立ち寄った。

丸允酒店


それがこちら、「丸允酒店 」。
うっかり“まるみつ”かなって思っちゃったけど“まるよし”ね。

丸允酒店丸允酒店

角打ちできるって、しっかりアピールされてるから入りやすくて助かるわ。
そして、入り口が二つあるのが見て取れて、なるほど小売りのスペースと角打ちエリアが分かれているんだな。
店の前に立って左手が角打ちの入り口、右手が小売りか。

丸允酒店

小売りの入り口のほうもチラリと覗いてみたが、こっち側でも飲んでそうに見えるが? とは思いつつ、素直に左手の入り口から入ってみた。

丸允酒店丸允酒店

正しく角打ちだなぁという店内。
カウンターに立つと“お燗マシーン”が堂々と設置されている様子が楽しい。
店内のテレビでは競艇のレース中継……これは東区の角打ちできる酒屋のデフォルトなのか(「上滝酒店」でも、そうだった)。

丸允酒店

まず、缶ビール。
角打ちエリアと小売りのスペースは店内で繋がっているので、冷蔵ショーケースを覗きに行ってセレクト。
会計は都度払いでなく後でまとめて。

けっこう歳を召しておいでのオイサンが、キビキビと角打ちを仕切る。
ここは乾きものだけでなく調理したアテがあるので、それらの注文に応えたり皿を洗ったり酒を出したりと忙しい。
なんか冷奴でももらおうかなと思ったが、おでん鍋が目にはいった。
もう季節的に、おでん食いたい気分でもないが……なんだか美味しそうに見えたんだなぁ。

丸允酒店

大根、厚揚げ。
しっかりした味のある、それでいて煮込まれて過ぎてなんかいない、良いおでんだった。
うん、おでんをアテにポン酒いっとこう。

丸允酒店

売り場にビールを選びに行った際に確認したが、そちらにも簡易テーブルと椅子で飲んでる客があった。
角打ちエリアの客は、おそらく皆が配送業か港湾労働者かなと思われ、そして全員が顔見知りのようだった。
小売りスペースの客は、スーツを着たサラリーマンたちだった。
ゾーニングされてて面白いなと思ったな、空間と客層が、それぞれ隔てられてて。

俺はどっちかというとブルーカラーのほうにシンパシーを感じるが、かといってやってる仕事はホワイトカラー寄りではあるし、さりとてサラリーマンではない。
どっちのゾーンにも入れないような社会的立ち位置である自分も、まぁ面白いのかもしれない。

角打ちできあるのは17時から。
昼間も飲めればいいのになぁと思うけど、しかしなんだか良い店だった。

↓「食べログ」での店舗情報

丸允酒店立ち飲み居酒屋・バー / 箱崎駅箱崎宮前駅箱崎九大前駅