コロナ禍に起因する自粛明けに、店の安否を確認するシリーズ。
「金龍」、健在。
変わらぬ様子で営業していて、安堵。
ここは、失礼ながらそこまで儲かってはいない気がして、また店の方々がそこそこ高齢でもあり、もしかしたら自粛を機に店を畳んじゃってるかもしれないと危惧してたんだよね。
いやまったく、杞憂だったみたい。
大好きなカツ丼をお願いした。
黄金色に輝くカツ丼は、あいかわらずうまかった。
「お酒と食事 金龍」の健在を確認したのは2020年06月03日。
翌週も「金龍」。
こんどはカツ丼じゃないものを食おうと考えていたが、“本日のサービスメニュー”がたまたまカツ丼だったので、じゃあカツ丼。
カツ丼は、何度食ってもうまい。
ふと気づいたが、サービスメニューの値下げ幅が、以前より小さくなってる。
前は値引き額50円だったのが30円になってるな、でも店のせいじゃないよな、無能政権のファッキン消費増税のせいだろ。
福岡での仕事先は幸いなことに「金龍」の近所になったので、頻繁にメシ食いに立ち寄りたい。
<初回投稿:2018年08月26日>
親不孝の「お酒と食事 金龍」。
こちらに初めて立ち寄ったのは2017年の8月だったな。
そのいくらか前から存在は認識していて、その昭和って感じの外観に魅力を感じてはいたんだが、白地に赤で“ホルモン”と“ラーメン”と書いてあるので、躊躇していた。
俺は酒飲みのくせに内臓類が苦手だし、ラーメンには情熱がないから、これは俺向きの店じゃないかもと思った。
しかし、色褪せたテントには“お酒と食事”とあるから、やはりこれは酒が飲める店なんだから立ち寄ってみなければと決意した。
カウンター席に着き、おもむろにビール。
キリンラガー瓶があって嬉しい。
品書きを見ると、そこそこラインナップ豊富に感じる。
麺類、ゴハンもの、定食など食堂として一通り揃ってるという布陣と、ニラトジやキモテキといった飲み屋のメニューも用意されている。
でもまぁ“お酒と食事”と掲げる割には、酒のアテはそう多くはないかな。
ビールのお供に餃子を選んだ。
年季がはいっているなぁと感じる店内は、好きな感じに趣深くて眺めていて嬉しくなる。
こういった“昔ながらの”という風情の店が、天神とか親不孝という移り変わりと新しさを是とするような街で生き残っているというのが嬉しい。
あまり福岡は昔のまま変わらないというのを大事にしない土地柄に感じているから、この店は貴重に思える。
店の隅っこに据えてある小さなテレビに映るローカル番組を眺めながらタバコを喫いながら、ビールと餃子をたいらげて冷やし中華で締めた。
細く揃えられた縁の赤いハムが乗っていて、あぁこういうハムってプレスハムっていうんだよねとノスタルジー込みで楽しくなった。
そんなに豪華な具材は乗ってないが、こういうのが町の食堂の冷やし中華だよねぇって満足感があった。
それからは、“飲める食堂”としての期待よりメシを食うための食堂としてすっかり好きになって、ぼちぼち昼メシを食いに寄っている。
再訪の際、どうやら平日だけサービスメニューが設定されるんだなと気づいた。
たとえばカツ丼730円が680円、たぶん一律に50円安くなるってことかな。
カツ丼は、まったく気取ったところのないわかりやすい味付けで、ザブザブという感じにツユダク。
そういう(こういう表現もどうかと思うが)下品なカツ丼が、俺はすごく好きだ。
別の日にカツカレーを食べた。
カツ山頂を彩る2個のグリーンピースが、昭和ノスタルジー。
だがカレー自体は、昭和の食堂らしい業務用カレーではなく、それをベースとしているかもしれないが独自のアレンジがなされたもので酸味が前に出ているものだった。
カレーに関しては、ぜんぜん工夫のないものを出してくれたほうが嬉しいなと思った。
オバチャン2人(嫁と姑だろうか)が賑やかなのに対し、対象は物静かで職業料理人という風格を感じる。
女性陣が言い合いをする現場に遭遇したこともあるが、ギリギリ険悪ではない空気で、俺にはそういうことも昭和の食堂らしさだなぁと呑気に受け止めた。
そして2018年の夏もまた冷やし中華を食った。
うん、変わってない。
来年も、変わらない冷やし中華を食いたい。
↓「食べログ」での店舗情報
金龍食堂 (定食・食堂 / 天神駅、赤坂駅、西鉄福岡駅(天神))